昨秋の
京阪杯で重賞初制覇を飾り、ス
プリント路線での飛躍が期待された
トウシンマカオ(牡4歳、美浦・
高柳瑞樹厩舎、父
ビッグアーサー)にとって、年明けの近2走は不運が続いたように思う。4着だった2走前の
シルクロードSは、不利な大外枠でも地力をみせた内容だった。そして前走の
高松宮記念も、不良馬場で切れ味をそがれて力を出しきれずに終わった。積極的に美浦トレセンに駆けつけて追い切りに騎乗していた鮫島駿が「スピードを要求される馬場なら違うと思います」と悔しさをにじませたのも無理はない。
その後は放牧でリフレッシュを図り、復帰戦に選んだのが函館ス
プリントSだ。洋芝は昨夏の
キーンランドC(4着)以来となるが、ゴール前で猛然と追い込んできた末脚から対応できるとみていい。そして何より開幕週のきれいな馬場はプラスで、前が有利と思われがちな小回りの平坦コースでも軽視は禁物。むしろ実力上位で馬券的な妙味が期待できるのは歓迎だ。(坂本 達洋)
スポーツ報知