本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は日曜日に
函館スプリントステークス(GIII)と
エプソムカップ(GIII)が行われます。その中から、今回は東京競馬場で行われる
エプソムCを取り上げます。
まずは、過去の傾向から振り返ってみましょう。
過去10年で4歳馬が[6-5-4-21]。勝率16.7%、複勝率41.7%と頭ひとつ抜けた成績を収めています。他の年齢では5歳馬が[3-2-2-35]、6歳馬は[1-3-3-30]となっていますが、7歳以上の馬は[0-0-1-41]と悲惨な結果です。唯一馬券に絡んだのはGIで連対実績のあった7歳時の
ダークシャドウで、高齢馬が好走するには他馬を圧倒するほどの高いポテンシャルがなければ厳しいと言えるのではないでしょうか。
前走の着順別では1着から3着だった馬が[4-4-6-44]で複勝率24.1%。4着以下だった馬は[6-6-4-82]で複勝率16.3%とそれほど大きな差はありません。しかし、前走の人気別で見ると1番人気から5番人気に支持されていた馬が[9-9-6-56]と良績が集中しています。人気になるのはそれまでの実績や近走の調子が良いと判断されたからであり、このレースに限れば前走の着順以上に重要な意味を持つのかもしれません。
◆良績残す4歳馬と距離適性の高い6歳馬
インダストリア 前走の
ダービー卿チャレンジT(GIII)で重賞初制覇を飾った4歳馬。その前走はテンの4ハロンが47秒2と重賞にしては遅い流れで、直線では案の定切れ味勝負となりました。上がり3ハロンが11秒6、11秒3、11秒2と加速ラップでしたが、本馬は6番手から非凡な瞬発力を発揮。あっさりと先頭へ立ち、ゴール前では手綱を抑えるほどで、着差以上の強さを感じる走りを見せました。この瞬発力は東京の長い直線ならば更に威力を増すでしょうし、このレースで好成績を収める4歳馬でもあることから、重賞連勝も十分に可能ではないでしょうか。
ガロアクリーク 昨年の
エプソムCで2着と好走した本馬ですが、これまで唯一の重賞勝ちも今回と同じ距離である
スプリングS(GII)でした。この距離に高い適性があるのは言うまでもないでしょう。今回はその
エプソムC以来、およそ1年ぶりの出走となりますが、3走前の
中山記念も長期休み明けで出走し4着。その時は
パンサラッサや
ダノンザキッドなどの実力馬が出走しており、それに比べれば今回の方が相手関係は楽だと思われ、いきなり上位争いに加わっても不思議はありません。
カワキタレブリー 昨年の
NHKマイルC(GI)では、18番人気ながらも3着と好走。この時の4着馬が先週の
安田記念(GI)で2着となった
セリフォス、5着は先に挙げた
インダストリアでした。マイル前後の距離では、世代
トップレベルの能力馬と言っても過言はありません。その後、条件クラスを勝ち上がるのに時間は要しましたが、前走の
湘南S(3勝クラス)で1着となりオープン入り。条件クラスを勝ち上がったばかりで月曜日時点の予想オッズではそこまで人気がないようですが、
インダストリアが上位人気に想定されている事を考えれば本馬にもチャンスはあるのではないでしょうか。
月曜日時点の予想オッズで
インダストリアが4番人気、
ガロアクリークは10番人気、
カワキタレブリーは11番人気となっており、AIは波乱の可能性を示唆しています。
今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!
(netkeiba編集部)