「
函館スプリントS・G3」(11日、函館)
重賞2勝目を獲得すべく、4歳馬
トウシンマカオがサ
マースプリントシリーズ初戦に狙いを定めてきた。
22年秋にオ
パールS→
京阪杯を連勝してス
プリント界制圧を期待されたものの、年明けの
シルクロードSは大外枠が響いて4着。大目標の
高松宮記念も道悪+外枠のWパンチで15着に敗れた。高柳瑞師は「不良馬場が響いたけど」としながら、「外から来られてポジションを下げる形になってしまった。あそこで引かず、もう一列前で運べていれば着順も違ったんじゃないかと思う」と冷静に分析する。
前走後はリフレッシュ放牧で立て直した。「帰厩後も順調で、動き自体はいい。精神面での落ち着きが出てきたところには成長を感じる」と指揮官。他馬との比較で斤量58キロは楽ではないが、「重くなるのは承知でここを目標にしてきた」と問題視はしていない。
1週前追い切りを終え、2日に函館入り。トレーナーは「時計がかかるという意味でも洋芝はいい。あとは開幕週の馬場で、斤量差や展開、枠順などがポイントになると思います」と展望した。地力と実績はメンバー最上位。不完全燃焼に終わった春のうっぷんは、北の大地で晴らす。
〈1週前診断〉美浦Wで6F82秒1-11秒4(強め)。直線は実戦さながらの追い比べからグイッと前に出て2馬身先着。
ゴーサインにもしっかりと反応できており、体も膨らんだ状態。うまく立て直された。
提供:デイリースポーツ