◆第30回函館ス
プリントS・G3(6月11日、函館・芝1200メートル)
今週から夏競馬の訪れを告げる函館が開幕。11日にはさっそくサ
マースプリントシリーズ第1戦の函館ス
プリントS・G3が行われる。2頭出しで臨む美浦・高柳瑞厩舎の
トウシンマカオと
リバーラは、ともに好気配だ。
高柳瑞厩舎は、函館ス
プリントSに
トウシンマカオ、
リバーラの重賞馬2頭を送り出す。美浦・Wコースで行われた5月31日の1週前追い切りでは、
リバーラが自己ベストを0秒8更新する5ハロン65秒3―11秒4。
トウシンマカオもベストに0秒2及ばなかったが、64秒9―11秒4と抜群の動きを見せた。ワンツーフィニッシュも十分だ。
トウシンマカオは、前走の
高松宮記念は5番人気で15着。高柳瑞調教師は「出していってどうだったかもわからないけど、結果としてポジションが後ろすぎたね」と振り返る。この中間は立て直しに専念。追い切りで4歳1勝クラスの僚馬を6馬身半追走し半馬身先着と、極上の瞬発力を改めて示した。「斤量が重いのは承知だったが、1200メートルがいいのでここにした」と高い勝負気配も漂う。同じ洋芝の札幌で行われた昨年の
キーンランドCは0秒4差の4着。舞台もマイナスにはならず、巻き返しの態勢は整ったと言っていい。
一方、右前蹄を傷めて
桜花賞を回避した
リバーラだが、「しっかり治療してから立ち上げている」と、スピード感にあふれる走りに、わずかな不安も感じられない。昨年の当レースを勝った
ナムラクレアと同じく、斤量の軽い3歳牝馬なのも有利な点。「斤量を考えて函館にしたし、スタートが速いから開幕週の馬場はいいと思う。1200メートルも合ってるしね」とニヤリ。初コンビのMデムーロと昨年の
ファンタジーS以来となる重賞2勝目を狙う。(角田 晨)
スポーツ報知