エプソムカップ(3歳上・GIII・芝1800m)は4歳馬が圧倒的に強いレースだ。過去10年を振り返ると、[6-5-4-21]の勝率17%、複勝率42%。13年に4頭出しで馬券圏内を独占すれば、15年と19年には2頭出しでワンツーを達成した。他の年齢の成績を挙げると、5歳が[3-2-2-35]の同7%、17%、6歳が[1-3-3-30]の同3%、19%、7歳以上が[0-0-1-41]の同0%、2%。この数字から分かるように、4歳の優位はハッキリとしている。
ただ、4歳馬は出走頭数が多いので、あれもこれもと買うわけにはいかない。そこで注目は適度なリフレッシュを挟んで参戦する馬。4歳馬のうち、中6週以上で参戦した馬は[2-3-4-5]の勝率14%、複勝率64%。勝率こそ4歳全体よりダウンしたものの、抜群の安定感を誇っているのだ。
今年は6頭の4歳馬が登録してきた。そのうち中6週以上は、重賞初制覇となったダービー卿CTから中9週での参戦となる
インダストリア(牡4、美浦・
宮田敬介厩舎)の1頭のみ。先週の
安田記念は無念の除外に。そのため今回は2歳10月以来、実に1年8カ月ぶりの1800mとなるが、この距離でも新馬戦2着、未勝利戦2着の実績がある。半兄の
ケイデンスコール(父
ロードカナロア)もマイル路線を主戦場としながら、
中山記念で2着に健闘しているので、心配ないだろう。
ここは秋の大舞台に向けて、何としても賞金を加算したい一戦。データの後押しも受けて、重賞連勝といきたい。
【
エプソムCに中6週以上で参戦した4歳馬の成績】過去10年
・13年…1着
クラレント(4番人気)、2着
ジャスタウェイ(3番人気)、3着
サンレイレーザー(7番人気)、5着
ファイナルフォーム(2番人気)
・16年…7着
アルバートドック(5番人気)
・17年…3着
マイネルハニー(6番人気)
・19年…2着
サラキア(7番人気)
・20年…3着
トーラスジェミニ(18番人気)
・21年…2着
サトノフラッグ(6番人気)、3着
ファルコニア(2番人気)、7着
アドマイヤビルゴ(7番人気)、10着
アルジャンナ(1番人気)
・22年…1着
ノースブリッジ(4番人気)、7着
ヤマニンサンパ(7番人気)