近年の
エプソムカップ(3歳上・GIII・芝1800m)は重賞未勝利馬の活躍が目立つ。17年の
ダッシングブレイズから昨年の
ノースブリッジまで、実に6連勝中。18年から20年にかけては重賞未勝利馬でワン
ツースリーフィニッシュを決めている。対照的に重賞ウイナーの勝利は16年の
ルージュバックが最後。その後は2着すら、21年
サトノフラッグと22年
ガロアクリークの2回しかない。
重賞未勝利馬の中でも注目は関東馬だ。19年
レイエンダ、20年
ダイワキャグニー、21年
ザダル、22年
ノースブリッジと4連勝中。また、この4頭には重賞で勝利こそないものの、3着以内の経験があった。そういった意味で今年は
ショウナンマグマ(牡4、美浦・
尾関知人厩舎)、
ピースワンパラディ(牡7、美浦・
大竹正博厩舎)、
フィアスプライド(牝5、美浦・
国枝栄厩舎)の3頭を優勝候補に挙げたい。
一方、今年のメンバーでは
インダストリア(牡4、美浦・
宮田敬介厩舎)、
ガロアクリーク(牡6、美浦・
上原博之厩舎)、
トーラスジェミニ(牡7、美浦・小桧山悟厩舎)、
ラストドラフト(牡7、美浦・
戸田博文厩舎)の4頭に重賞を勝った経験がある。ただ、
インダストリア以外の3頭の勝利は、一昨年以前のもの。13頭の重賞未勝利馬に対し、数の上でも劣勢は否めないが、重賞ウイナーの意地を見せることができるか。そういった視点でも注目の一戦となる。