JRAは6日、国内外でG19勝を挙げる活躍を見せた
アーモンドアイ(牝8歳)が、20年度の
キタサンブラック以来、史上35頭目の顕彰馬に選定されたと発表した。昨年は8票及ばず逃していたが、今年は96・6%と圧倒的な得票率で殿堂入りを決めた。
コントレイルはわずか1票届かず、来年以降に持ち越しとなった。
アーモンドアイは昨年の選定記者投票の結果、144票にとどまり、規定となる投票者202人の4分の3以上(152票)をクリアできず落選。ファンの間で物議を醸したが、今年は投票者207票中200票(得票率96・6%)を集め、晴れて選出となった。
現役時代に管理した国枝師は「競馬はブラッドスポーツ。その場限りではなく、記録を残すことは大事。殿堂に入れたことは何よりもうれしいですし、必要なことでもあると思います」と喜びを語った。「このような名馬を預からせていただいたオーナー、夢の実現に協力いただいた牧場関係者、一緒に応援していただいたファンの皆様には感謝しかありません。
アーモンドアイに調教師として関われたことは、私にとっても厩舎スタッフにとっても素晴らしい財産であり、これからも精進していきたいと思います」と感謝した。
引退後の同馬はこれまでに2頭を出産。シルクレーシングの米本代表は「順調にいけば、来年には
アーモンドアイの第1子が競馬場のターフにデビューすることと思います。今後は
アーモンドアイの産駒にもご声援いただければ幸いです」と期待を膨らませた。
◆顕彰馬制度
中央競馬の発展に特に貢献のあった馬の功績をたたえ、後世に伝えるため84年にスタート。記者(記者クラブ歴10年以上、各専門紙代表者3人)による投票(記者1人あたり最大4頭)が行われ、投票者数の4分の3以上の票を得た馬が選出される。投票対象は
中央競馬の競走馬登録を受けており、競走成績が特に優秀などの条件を満たし、なおかつ近20年(今年は02年4月1日〜22年3月31日)に登録が抹消された馬。
提供:デイリースポーツ