南関東同士で戦うのが最後となる「第69回
東京ダービー」が7日、
大井競馬場で行われた。単勝1・5倍の圧倒的支持を集めた1番人気
ミックファイアが4コーナー先頭から押し切って優勝、デビューから無傷の5連勝で
羽田盃に続く2冠を達成した。御神本、渡辺和師もともに初めてのこのレース制覇となった。また、同馬と2着
ヒーローコールには「第25回
ジャパンダートダービー」(Jpn1、7月12日、大井)への優先出走権が与えられた。
「とんでもないスケールの馬」。御神本がそう評したように、直線は
羽田盃のリプレーを見ているような圧勝劇だった。道中は
ボヌールバローズの逃げをマークしての2番手追走。抜群の手応えで勝負どころを迎えると4コーナーでは一気に先頭に立った。直線を迎えて左ステッキで
ゴーサイン。後続を瞬時に引き離すと残り200メートルでは右にステッキを持ち替えて気合を入れた。後は手綱をしごくだけ、ゴールしてみれば
羽田盃と同じ6馬身差をつけていた。
「道中ペースが遅く力んだところはあったが手応えは良かった。今回もはじけ方が凄かった」と御神本は興奮気味に振り返った。「
JRA勢相手で楽ではないが3冠を目指したい」(渡辺和師)。無傷の2冠馬はどこまで成長を続けるのか。1カ月後の大一番が今から楽しみになってきた。
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ミックファイア 父シニスターミニスター 母マリアージュ(母の
父ブライアンズタイム) 牡3歳 大井・
渡辺和雄厩舎 馬主・星加浩一氏 生産者・北海道新ひだか町の高橋フアーム 戦績5戦5勝 総獲得賞金9250万円。
スポニチ