「
函館スプリントS・G3」(11日、函館)
北の大地で重賞初Vを狙う
キミワクイーンが7日、函館Wで躍動した。初めての場所でも戸惑いを見せず、楽々と併走先着を果たして万全の態勢をアピールした。
高松宮記念15着からの巻き返しを期す
トウシンマカオは、函館芝で僚馬を子供扱い。また、
ブトンドールも重賞Vの地で気持ち良さそうに駆けた。
初見参の場所でも戸惑うことなく、ウッドチップを力強く蹴り上げる。重賞初制覇を狙う
キミワクイーンが、横山武を背に函館Wで万全の態勢を整えた。3馬身先行する
ショウナンアメリア(4歳2勝クラス)に3〜4角で並び掛けると、直線も楽な手応えのまま。5F69秒4-40秒4-13秒1のタイムで最後は1馬身突き抜けた。
「ウッドチップのコンディションが悪くて見栄えのいい時計ではないけど、内容は良かったです。実戦でセンスを見せるタイプなので、そのあたりは心配していません」。騎乗した横山武は納得の表情を浮かべる。これまでコンビ成績は〈2200〉と相性抜群。しかも、自身は3年連続で函館リーディングを獲得しているだけに、開幕重賞に向けての
モチベーションは高い。
動きを見届けた
奥村武師も満足げだ。「雨の影響が残る馬場でも、体(の
バランス)を起こして走れていた。最後は無理せず追い抜く形に。かなりいい状態で競馬に向かえる」。以前は輸送で馬体を減らすこともあったというが、「函館に来ても馬体減りしていない。輸送はうまくいきましたね」と手応えをつかんだ。
前走の
春雷Sは、重賞好走馬を相手に首差2着と地力強化を示した。「強くなって重賞にも手が届くところまで来ている。いい競馬を」と期待を寄せた指揮官。ブレーク間近の4歳夏。まずは函館の女王に君臨する。
提供:デイリースポーツ