「
エプソムC・G3」(11日、東京)
賞金ボーダーに届かず
安田記念を除外となった馬がここで躍動する。
ジャスティンカフェは7日、栗東CWで最終追い切り。抜群の末脚を発揮し、重賞初制覇へ上昇ムードをアピールした。
ダービー卿CT覇者の
インダストリアは美浦Wで単走追い。重賞連覇へ鋭い反応を見せた。
重賞初Vを狙う
ジャスティンカフェは栗東CWで最終追い。単走でも掛かることなく、手綱を緩めたまま折り合うと、ラストは馬なりで鋭伸。6F83秒3-37秒7-11秒8と抜群の末脚を披露した。
精神面を制御できているからこそ、単走でも問題ない。手綱を取った安田翔師は「今までは馬の後ろで我慢を覚えさせる追い切りでしたが、単走でストレスをかけ過ぎず、でもがむしゃらになり過ぎず、従順な走りをしてくれました」と、万全のケイコ内容に納得の表情でうなずいた。
過去の重賞挑戦は折り合いに苦労し、勝てそうで勝てないレースが続いていた。それでも、丹念に教えながら成長を待つと、前走の
ダービー卿CTではポジション確保へ仕掛けて行っても問題はなく、勝ちに等しい2着。ようやく光が見えた。
「これまで取り組んできた折り合いの成果が出せた一戦だったと思います。いつもよりポジションを取りにいく競馬をした中で、最後の伸びという点では収穫があった」と指揮官は進化を強調する。
欲しいのは結果だけ。「昨年は(前走までの)消耗が大きく、疲労回復に苦労する中での戦いでした。その点、今年は余裕を持ってレースを迎えることができますから」。1番人気4着と悔しい思いをした22年のリベンジへ、機は熟した。
提供:デイリースポーツ