今週から函館競馬が開幕する。平坦小回りで、直線は
JRA全10場の中で最も短い約260mという特徴的なコース。馬や騎手の得手不得手が分かれる競馬場といわれるため、今回は昨年の開催データから函館が得意な騎手、相性の良い脚質などを調べた。
まずは騎手から。
【芝】
武 豊騎手 9-10-5-21/45 勝率20.0% 複勝率53.3%
鮫島駿騎手 8-4-2-38/52 勝率15.4% 複勝率26.9%
横山武騎手 7-4-11-29/51 勝率13.7% 複勝率43.1%
【ダート】
横山武騎手 12-4-2-16/34 勝率35.3% 複勝率52.9%
吉田隼騎手 7-5-3-12/27 勝率25.9% 複勝率55.6%
菱 田騎手 4-5-3-28/40 勝率16.0% 複勝率30.0%
2020年から3年連続で函館リーディングを獲得している
横山武史騎手が芝・ダートともにランクイン。中でもダートでは12勝、勝率35%と圧倒的な存在感を示している。芝ではレジェンド
武豊騎手の活躍が目立った。五稜郭S(3勝クラス)を8番人気
フィオリキアリで、長万部特別(1勝クラス)を9番人気
ラキエータで白星を飾るなど、人気薄でも勝利を挙げている。
続いて所属。函館競馬は現地滞在馬が多く、輸送が無いぶん東西で差は出るだろうか。
【芝】
美浦所属 32-44-36-362/494 勝率6.5% 複勝率22.7%
栗東所属 53-42-48-414/557 勝率9.5% 複勝率25.7%
※その他、地方所属馬が0-0-0-2
【ダート】
美浦所属 24-25-29-295/373 勝率6.4% 複勝率20.9%
栗東所属 35-34-30-234/333 勝率10.5% 複勝率29.7%
芝・ダートともに栗東所属馬のほうが好成績。特に芝では単勝回収率も100%を大きく上回っており、西高東低の傾向といえるだろう。軸選びで迷ったら、栗東所属馬が選ぶのはアリだ。
最後に脚質について。平坦小回りで直線も短ければ逃げ、先行が圧倒的有利だと思われるが…。
【芝】
逃 18-10-12-46/86 勝率20.9% 複勝率46.5%
先 40-43-24-187/294 勝率13.6% 複勝率36.4%
差 22-24-37-287/370 勝率5.9% 複勝率22.4%
追 4- 7-11-270/292 勝率1.4% 複勝率7.5%
マ 1- 2- 0- 6/9 勝率11.1% 複勝率33.3%
【ダート】
逃 15- 9-12-25/61 勝率24.6% 複勝率59.0%
先 37-36-32-90/195 勝率19.0% 複勝率53.8%
差 6-12-15-215/248 勝率2.4% 複勝率13.3%
追 0- 0- 0-194/194 勝率0.0% 複勝率0.0%
マ 1- 2- 0- 5/8 勝率12.5% 複勝率37.5%
やはり逃げ馬が最も好成績。特に芝の逃げ馬に関しては単勝回収率400%超、複勝回収率100%超と圧倒的だった。また、ダートでは最後方から馬券に絡んだ馬が皆無で、より先行有利な傾向が顕著。まずは芝ダートともに展開面を読んで馬券を組み立てるのが良さそうだ。