安田記念7着の
ソダシ(牝5歳、栗東・須貝)が9日午前8時ごろ、放牧先に向けて栗東トレセンを出発した。
白毛のアイドルを乗せた馬運車が出発すると、今月末で定年退職する担当の今浪隆利厩務員(64)は馬運車が見えなくなるまで見送り、「行っちゃった」とつぶやいて別れを惜しんだ。
「そら寂しいよ。触れるのが最後やから、きれいにしようと思って一生懸命洗った」と
ソダシとのひとときを思い返す。16戦を共に乗り越えてきた同厩務員だが、「一番の思い出は
桜花賞かな。牝馬クラシックの夢をかなえてくれたしね。でも、一緒に戦ってきた一つ一つのレース全部が思い出だよ」と過ごした日々を回想。秋以降も現役生活が続いていく
ソダシに「もちろん勝ってほしい。けど、一番は無事に帰ってきてほしいな。(
ソダシが)引退して子どもができたら応援したいしね」と温かくエールを送り、笑顔を見せていた。
提供:デイリースポーツ