競馬新聞「馬サブロー」のPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
さあ、先週から新馬戦がスタートしました。東京1発目の芝1600mを勝ったのは
シュトラウス(牡、武井、父
モーリス、
母ブルーメンブラット)。美浦でも馬っぷりが目立っていましたし、動きも良かったので走るとは思っていましたが、9馬身差の圧勝劇は見応えがありました。母の子は気性面に難しいタイプが多いため、操縦性がこれからの課題となりそう。ただ脚力は優に重賞級と言えそうで、今後の成長が楽しみです。次走は未定ですが、状態次第では夏の番組も検討するとのこと。
注目馬が集まった4日の東京芝1600m(牝馬限定)を勝ったのはセレクトセールの高額馬
ボンドガール(牝、手塚、
父ダイワメジャー、
母コーステッド)。人気の
チェルヴィニア(牝、木村、父
ハービンジャー、
母チェッキーノ)がスローで逃げる形でしたが、直線では一歩一歩追い詰めての差し切りでした。
父の産駒はワンペースなタイプが多いだけに、スローの上がり勝負で勝ち切れたことは評価できると思います。次走はサウジアラビアRC(10月7日・東京、芝1600m)やアルテミスS(10月28日・東京、芝1600m)が候補となっているよう。2着だった
チェルヴィニアも含めて将来が楽しみです。個人的にはPOGドラフト会議で指名した馬のワンツーで、内容も良かったのでひと安心。これで今年は乗り切れる気がします(笑)。
4日の東京芝1400mを勝ったのは
バスターコール(牡、田村、父
ルーラーシップ、
母デグラーティア)。こちらも追い切りの動きが目立っていた馬で、評判通りの結果を出してくれました。今後の成長も楽しみです。次走は未定。
近親に19年
菊花賞2着の
サトノルークスなどがいる
アスコリピチェーノ(牝、黒岩、
父ダイワメジャー、
母アスコルティ)は、24日の東京芝1400m新馬戦をルメールで出走予定。
東京最終週を予定していた
ウインマクシマム(牡、畠山、父
キタサンブラック、
母コスモアクセス)は外傷のため一度放牧に出されました。
注目の
コンドライト(牡、菊沢、父
ドゥラメンテ、
母アエロリット)は8日、ゲート試験に合格。一度、ノーザン
ファーム天栄へ放牧の予定。
さて、函館には全兄に
ダノンザタイガーを持つ良血
フレミングフープ(牝、友道、
父ハーツクライ、
母シーズアタイガー)が入厩。8日にはゲート試験を合格しました。柔らかみのある好馬体の持ち主で、将来性を感じさせます。当歳セレクトセールで2億円(税抜き)の高額馬。今後の動向にも注目していきたいところです。(馬サブロー美浦支局・木村拓人)
提供:デイリースポーツ