第3回
川崎スパーキングスプリント・SIIIが6月13日、
川崎競馬場の900mで争われる。短距離王を目指す猛者が集う、スーパース
プリントシリーズの第3戦目。上位2頭には本戦となる
習志野きらっとスプリント・SI(7月25日、船橋)の優先出走権が与えられる。
重賞としての歴史は浅いが、第1回を制覇した
カプリフレイバーは本番こそ除外となったが、後に
船橋記念・SIIIで2着。昨年のV馬、
コパノフィーリングも後に兵庫ゴールドCを制すなど実力派が優勝してきいる。また、距離適性も重要な一戦だ。
その両方を併せ持つのは
キモンルビー。4歳時に南関C2クラスに編入し、そこから10連勝で重賞
トライアルの
カムイユカラス
プリントを勝利。勢いそのままに、続く
船橋記念も1馬身差で快勝した。その後は勝利から遠ざかっているとはいえ、1000m以下では[0-6-1-0]と抜群の安定感を誇っている。
その前に立ちはだかるのは、地元・川崎の
プリモパイソン。前走は、ここへの
トライアルを好スタートからハナに立って逃げ切り勝ち。超短距離戦らしく、激しい先行争いを演じながらも、決して抜かせぬ勝負根性を発揮した。この時、525kgの大型馬で迫力満点のフォームも魅力。内田勝調教師は「前走より良くなって、馬体に幅が出ている」と、さらなる良化を感じ取っている。
第1回目の覇者、
カプリフレイバーが参戦。近走は案外だが、優勝時にマークした川崎900mの時計52秒4はメンバー最速タイ。稲益調教師は「前走後は休みを取ってリフレッシュした。戻ってから時計を順調に出しているし、調子はいい」と立て直しなったと話す。地力は確かだけに、軽視はできない。
また、
トライアルで2着だった
マッドシェリー。ここ3戦は川崎900mに的を絞り、3戦連続2着。「全体的にパンプアップしてきたし、もまれても競馬ができるようになっている」と山田資調教師は心身の成長に手応えを感じている。重賞の上位常連との一戦で、人気を落としている今回は狙い目だ。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
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