3歳牝馬戦線で唯一のダート交流重賞、第59回
関東オークス・JpnIIは14日、
川崎競馬場のダート2100メートルで14頭(
JRA4、他地区1、地元9)が出走して行われる。今年も
JRA勢が上位の様相だが、その中でもダート転向後2戦2勝と底を見せていない
フェブランシェが一気の重賞制覇を狙う。
フェブランシェが牡馬顔負けの
パワーを武器に重賞の舞台へ挑む。昨夏の芝のデビュー戦は5着。しかし、間隔を空けた今年1月の復帰戦でダートに投入されると、2番手追走から道中で頭を上げたり、外にふくれたりと若さを見せながらも、直線は肩ムチだけで後続を7馬身引き離す圧勝。牡馬相手の前走も砂をかぶらないように先行集団の外を回る形ながら、息の長い末脚できっちりと前をとらえ、連勝を飾った。
「前走は鼻差勝ちとはいえ。馬は一生懸命に走っていない感じだった」と黒岩調教師。まだ上積みの余地を十分に感じさせる。今回は初の
地方競馬で、距離も2100メートルに延びるが、全く意に介さない。「大型馬だけどスピード感のある走りなので、小回りにも対応できるし、距離が延びるのも問題ない。集中し切れていない半面、本気で走ればもっとやっていい」
半姉の
パッシングスルー(父
ルーラーシップ)は今回と同舞台の20年
エンプレス杯・JpnIIで3着に好走している。血統面の大きな後押しも見込める一戦。高いポテンシャルで、重賞の壁を一気に突破する可能性は十分にある。
<
フェブランシェ> 父
リアルスティール、
母マイティースルー(
父クロフネ)。美浦・
黒岩陽一厩舎所属の牝3歳。北海道安平町・ノーザン
ファームの生産。通算3戦2勝。総獲得賞金は1400万円。馬主は(有)キャロット
ファーム。
スポーツ報知