11日の函館5Rの新馬戦(芝1200メートル)は
ロータスワンド(牝、栗東・中竹厩舎)が勝ち、兄姉に続く
函館2歳S・G3(7月15日、函館)制覇に弾みをつけた。
兄、姉の背中を追うように、同じ函館で一歩目を刻んだ。
ロータスワンドが鮮やかな逃げ切り。兄姉に重賞ウィナー2頭を持つ
ロードカナロア産駒がデビュー勝ちを飾った。「血統的にも期待されている馬ですし、いい結果で終われて良かった」と、藤岡佑も笑みを浮かべた。
大外11番枠からのスタート。10番枠の
ベアゴーゴーがゲート入りを嫌がり、他の9頭がゲート内で待たされるなか、最後に入る“運”も生かした。好スタートを決めスピードに乗るとスムーズにハナへ。楽な手応えで直線を向き、力強い脚取りで最後まで先頭は譲らなかった。「デビューから
ビアンフェも任せてもらって、似ている部分が多くて懐かしいなと思いました」。鞍上は重賞3勝をマークした兄と重ね合わせた。
次走は
函館2歳Sに向かう予定。
ビアンフェに加え、半姉
ブランボヌールも制したゆかりの深いレースだ。
母ルシュクル、兄姉も管理した中竹調教師は「余裕残しで使ったのでまだ良くなる。“三匹目のどじょう”を狙いたいね」と期待を込めた。受け継いだスピードで、この世代初の重賞ウィナーを目指す。(戸田 和彦)
スポーツ報知