「
川崎スパーキングスプリント・S3」(13日、川崎)
ダッシュ一番-。1番人気の
キモンルビー(牝6歳、船橋・川島一)がひとり旅。53秒2のタイムで昨年3着の雪辱を果たした。3馬身差の2着に3番人気の
プリモパイソンが入り、上位2頭が「
習志野きらっとスプリント・S1」(7月25日・船橋)の優先出走権を手にした。3着は7番人気の
エンテレケイア。
スピードが違った。外めの枠からポンと飛び出すと、すぐに先手を奪って
キモンルビーのマイペース。ラ
イバルたちが懸命に追いかけてくるが、それもどこ吹く風。終わってみれば3馬身差の完勝だった。
先週の
東京ダービーに続く2週連続重賞Vとなった
御神本訓史は「時々出遅れるので気をつけていたけど、きょうは最高のスタート。リフレッシュして状態も良かったしね」と満足そう。近2走が2着続き。そのうっぷんも昨年1月の
船橋記念以来となる白星で晴らした。6歳の牝馬だが「2、3着が多かったけど、重賞でも崩れなかったように、力をつけていることは確かだよ」とうなずいた。
川島正一師も「もう一本(追い切りが)欲しいかなと思ったけど、強い競馬だったね」とご満悦。そこへ所用で来場できなかったドクター・コパこと小林祥晃オーナーから電話。オーナーにとっては昨年の
コパノフィーリングに次ぐ連覇だけに、電話の向こうで声が弾んでいた。「次は地元だし、もうひとつ頑張ってほしい」と指揮官。昨年首差2着と涙した舞台でのS1獲りへ意欲を燃やした。
提供:デイリースポーツ