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古川奈穂を“待っている”ワイワイレジェンド 初Vへ芝でも砂でも! 仕上がり順調/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2023年06月15日(木) 18時01分
 通信機器(スマートフォン)の不適切な使用で11日まで騎乗停止となっていた若手騎手6人が、今週末から復帰する。函館競馬場では先週までに今村聖奈古川奈穂小林美駒と3人の女性騎手が滞在し、阪神で復帰する今村を除いた2人はそのまま函館競馬で再スタートを切る。

 先週火曜(6日)から函館での調教に騎乗している古川奈は、この期間中に大井競馬場での調教に参加するなどして汗を流してきた。函館は昨年に続いて2度目。それだけに「競馬場の雰囲気とかは昨年経験した分があるので、それを生かして昨年以上に頑張りたい」と気を引き締めた古川奈。続けて「(騎乗停止となった)この期間は迷惑をかけましたが、復帰してレースへの取り組みや騎乗している姿を見ていただいて、少しでも信頼を取り戻したい」と反省を含めた意気込みを語った。

 そんな古川奈の復帰を“待っている”のが今週末の新馬戦(土曜ダート1000メートル、または日曜芝1200メートル)に出走する自厩舎所属のワイワイレジェンド(牡・矢作)。牧場から直接、函館入りした3日目にゲート試験に一発合格した好センスの持ち主。7日の1週前追いには古川奈自身が騎乗して、本馬場で3歳未勝利を相手に1馬身の先着(5ハロン68.1-11.7秒)を果たし、順調な仕上がりを見せている。

「体は小さい(430キロ)ですけど、カイ食いはいいそうで、北海道に来て落ち着いていると担当の助手さんは言っていました。跳びが大きい中で前向きに走る。それにゲートはメチャメチャ速いですね」(古川奈)と期待を寄せている。父はダート交流重賞8勝(JRAではGIIIカペラSを勝利)を挙げたダノンレジェンドだけに、芝かダートか相手関係を含めて出走レースはギリギリまで陣営が熟慮する方向だ。

 もう一人、函館で復帰するルーキー・小林美駒も函館の印象と意気込みを語ってくれた。「(美浦)トレセンとは雰囲気が違いますね。関西の厩舎の馬にも乗せていただいて、交流できたりでとても勉強になっています。騎乗停止の期間は美浦と函館でずっと調教に乗っていましたが、早くレースに乗りたい気持ちがあります。この後はひと月ほど函館にいて、福島が始まったらそちらに行きます」と当人。おのおのがそれぞれの重みを感じて迎える復帰戦。函館では2人の女性騎手にぜひ、注目していただきたい。

(函館の本紙野郎・立川敬太)

東京スポーツ

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