「兵庫ダービー」(14日、園田)
開催初日の11Rで行われ、1番人気の
スマイルミーシャが最終3角先頭から押し切って、兵庫県競馬で3歳世代の頂点に立った。2着は2番人気の
ベラジオソノダラブ。2周目向正面から勝ち馬と同時にスパートしたが、最後は3馬身差をつけられた。3着には4番人気の
グロリアドーロが内から伸びて続いた。
着差以上の圧勝で
スマイルミーシャがダービー制覇を成し遂げた。「手がけた当初は、牝馬でダービーを勝つとは思わなかった。2歳時はパドックでイレ込んでいたが、今回は落ち着いて成長を感じた」と飯田良師。これでデビューから7戦6勝。
菊水賞で初黒星を喫した相手に最高の舞台で雪辱を果たした。
スタートからデッドヒートを繰り広げた。内から
オキザリスレディー、
スマイルミーシャ、
ベラジオソノダラブが飛び出してハナを争う。折り合いがついて2周目に入ると、ミーシャとソノダラブが同時に勝負を仕掛けた。「想定内の位置取り。体力のある馬なので、ここならスパートできる」と吉村智。最終3角で先頭に立つと、後続との差は広がる一方だった。
自身のダービー初勝利に飯田良師は珍しく目を潤ませた。「人気は分け合うと思っていたが、1番人気に支持されて内心は穏やかでなかった」。ミーシャの今後は未定。「激しいレースのダメージを確認してから、オーナーと相談して。今年は他場の3歳馬も強いのがそろっているので」と指揮官。地元にこだわらず、他地区での交流重賞も視野に入れているようだ。
提供:デイリースポーツ