3勝クラスを勝った後、
中山牝馬Sで重賞制覇を果たした
スルーセブンシーズ(美浦・
尾関知人厩舎)。今回は
宝塚記念(6月25日・阪神芝2200m)への出走を予定しており、6月11日に栗東へ入厩。今朝15日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。
CWで単走の追い切りだったが、まだ栗東に滞在して日が浅いということもあって、馬場入りしてからしばらくは少し周りを気にするような素振りを見せていた。6F標識を通過しても同じような雰囲気だったが、少しずつラップが速まることで走りに集中力が出てくる。
4コーナーから最後の直線に向いたところではしっかりとゴールを目指すことができていて、直線での加速はさすがと思わせる力強さ。美浦の南Wでもラスト1Fの伸びが傑出している動きを見せる馬だが、栗東でも同じような動きを見せたといったところだろう。
時計は6F84.0-5F66.4-4F51.8-3F37.1-2F23.3-1F11.4秒。数字的な負荷としては十分だが、少しレース間隔があいている割には美浦でもあまり追い切りを消化していなかった。このあたりがどうかだが、栗東に滞在している分、最終追い切りでどのような負荷をかけてくるのかという楽しみはある。
(取材・文:井内利彰)