初コンタクトを取った名手と息ぴったりの動きを見せた。
ジェラルディーナ(牝=斎藤崇)は
武豊を背にCWコースへ。単走で5Fからギアを切り替え、しまい仕掛けてラスト2Fは11秒2→11秒4とシャープな伸び。気合をつけ、鋭い脚さばきで駆け抜けた。注目度が高く、スタンド前に引き揚げてくると報道陣の視線はくぎ付け。
武豊は斉藤崇師に感触を伝えてから取材に応じた。
「少し内にモタれ気味だったので肩ムチくらい。結構しっかりやりましたよ。思ったよりガンと引っ掛かったりしなかったですし、のんびりしていました」と印象を語り「もう何度も一緒にレースをしている馬で実績もありますから。阪神芝2200メートルも勝っていますしね」と続けた。
鞍上は今回と同舞台だった昨年の
エリザベス女王杯では
クリノプレミアム(11着)に騎乗し、1着だったこの馬の強さは肌で感じている。「初めて乗ったので比較はできないけど、コンタクトを取れたので、今日の調教をレースで生かしたい」と手応えをつかんだ様子。
宝塚記念は今年で30回目の騎乗、歴代最多の4勝を挙げるレジェンドが06年
ディープインパクト以来、17年ぶりのサマー
グランプリVを狙っている。
斉藤崇師も「ユタカさん(
武豊)に感触をつかんでいただいて動きは良かったですね。もう一段階、良くなりそうな感じもします」と好気配を感じている。
大阪杯6着、香港遠征のクイーンエリザベス2世C6着と今年2戦は結果が出ていないが、G1を獲った思い出の舞台で逆襲へ。「2000メートルより距離が1F延びて競馬はしやすいと思う」とした上で「雨馬場でも勝っていますから」と天候面の不安もない。牝馬は19年
リスグラシューから厩舎の先輩
クロノジェネシス(20&21年V)を含め、19〜21年と3連勝し、昨年も
デアリングタクトが3着に好走している。牡馬撃破へ。来週末まで楽しみは尽きない。
スポニチ