◆第64回
宝塚記念・G1(6月25日、阪神・芝2200メートル)
第64回
宝塚記念(25日、阪神)でG1・2勝目を狙う
ジェラルディーナが15日、栗東・CWコースで1週前追い切りに臨んだ。初コンビを組む
武豊騎手(54)=栗東・フリー=が滞在中の函館から戻って初コンタクト。地力の高さに手応えを深めた。
1000キロ以上離れた北の大地から、はるばる駆けつけた。先週から函館に拠点を置いている
武豊が、初コンビを組む
ジェラルディーナの1週前追い切りのために栗東へ。「一時帰国」とおどけ、周囲を笑わせた。
初コンタクトはCWコースで単走。残り5ハロン地点からペースを上げ、ラストは大きく手綱を動かした。
ジェラルディーナもそれに応え、最後2ハロンは11秒2、11秒4と出色の切れ味。名手は「さすがにいい動きでしたね。結構しっかりやりました」と目を細め、斉藤崇調教師も「見た感じ、動きはとても良かったです」とうなずいた。
本格化する前は気難しさがあったため、鞍上は「もっとカリカリして引っかかっていくのかな」と気にかけていた。実際にまたがり、不安は解消。「思ったよりガンって引っかからなかった感じ」と好感触を抱いた。「実績もあるし、(昨年の
エリザベス女王杯で)阪神2200メートルは勝っていますしね」と上々の評価だ。
武豊が
宝塚記念を勝てば、
ディープインパクトの06年以来17年ぶり。
ジェラルディーナには、13年3着、14年9着に敗れた3冠牝馬の
母ジェンティルドンナのリベンジもかかる。「今日の調教をレースに生かしたいですね」とレジェンド。栗東はあいにくの梅雨空だったが、表情は晴れやかそのものだった。(水納 愛美)
スポーツ報知