スマートフォンの不適切使用で１１日まで３０日間の騎乗停止処分を受けた永島まなみ騎手（２０）＝栗東・高橋康＝が、１８日の阪神８Ｒで復帰後ＪＲＡでの初勝利を挙げた。

　３番人気のカネフラに騎乗したまなみは、離れた５番手での競馬を選択。１番人気のドナウパールのまくりにも動じずじっくり脚をためると、直線は外からライバルたちを一気にかわし去った。

　まなみは「調教に乗せてもらって、真面目だけど気が入りやすく、力むところがあると思ったので、折り合い重視で行きました。前が流れて折り合いは大丈夫でしたね。前にいた馬の手応えがなくなって動こうとしましたが１０番（ドナウパール）が来て、継続した脚を使えない馬なので、行かせてから追いだしました。しっかり応えてくれて、使いつつだいぶ力をつけています。きょうのようなレースができれば力を出してくれると思います」と話した。

　レース後は時間の許す限り、ファンにサイン。「１カ月間、先生や厩舎にご迷惑をおかけしました。この間、厩舎スタッフの方々がレースに向けて取り組んでいる姿を見て、結果を出したいと思っていました。カネフラも力を出してくれましたし、馬にも厩舎スタッフさんにも感謝しています」と振り返った。

提供：デイリースポーツ