6月25日に阪神競馬場で行われる
宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)。豪華メンバーが集う春の大一番に
ジャスティンパレス(牡4、栗東・
杉山晴紀厩舎)が
鮫島克駿騎手とのコンビで出走を予定している。
ジャスティンパレスは
父ディープインパクト、
母パレスルーマー、母の
父Royal
Anthemという血統。兄に21年ステイヤーズSと22年
阪神大賞典で2着に入った
アイアンバローズがいる。本馬は20年のセレクトセールで2億900万円(税込)の値がついた。
21年9月に中京競馬場の2歳新馬戦でデビューし白星スタートを切ると、続く
黄菊賞も勝利して
ホープフルSでも2着に好走。2歳時は3戦2勝の好成績を残す。3歳春の
皐月賞、
日本ダービーでは目立たなかったが、秋には
神戸新聞杯で重賞初制覇。続く
菊花賞でも3着と結果を出し、ステイヤーとしての確かな資質を披露した。
そして、古馬となった今年は大きく飛躍。休み明けの
阪神大賞典は+16kgと馬体も大きく成長し、レースではゴール前で流す余裕も見せて快勝する。続く
天皇賞(春)では、3コーナー付近から馬群の外をマクるように進出し、上がり最速34.9の末脚で2馬身半差の完勝。若駒の頃から期待された良血馬が、待望のGIタイトルを手にした。通算成績は10戦5勝(うち重賞3勝)。
今回、22年の
菊花賞以来コンビを組む鮫島駿騎手は
JRA・GIに26度目の挑戦。28日の
帝王賞(JpnI・大井ダ2000m)では有力馬
プロミストウォリアに騎乗する予定で、中央・地方ダブルGI制覇も夢ではない。17日に
JRA通算400勝を達成するなど、勢いに乗る鞍上と共に再び
ビッグタイトル奪取に燃える。