上半期の
グランプリとして年末の
有馬記念と対をなす存在だが、秋の古馬中距離路線が
天皇賞(秋)、
ジャパンC、
有馬記念とある程度定まっているのと対照的に、
宝塚記念に至るローテーションはバラエティに富む。様々な臨戦過程の馬が一堂に会するのが
宝塚記念の面白さであり、また難しさでもある。
1.前走の4角位置に注目
過去20回で、データのない前走海外組を除き、前走の4角を1番手で通過していた馬は[4-2-4-12]で複勝率45.5%と優秀。2番手で通過していた馬も[1-3-2-18]で複勝率25.0%ある。対して、4角10番手以下だった馬は[3-5-1-71]で複勝率11.3%しかない。
2.前走好走馬が強い
過去20回で、前走1着だった馬は複勝率31.1%、2着だった馬は36.8%、3着だった馬は22.6%だが、前走4着馬は複勝率10.3%、5着馬は9.1%。前走も好走していた馬が連続好走してきやすい傾向。
3.上がりが掛かりスタミナ比べに
過去20回で、勝ち馬の平均上がり3ハロンタイムは35秒5。内回りの2200mというタフなコース設定に加え、梅雨の影響で荒れた馬場状態になるケースも多く、上がりが掛かる勝負になりやすい。
ディープボンドは阪神が得意で、昨年のこのレースでも4着に好走。
天皇賞(春)で3年連続2着に入っているようにベストは長距離かもしれないが、スタミナを要する2200mも守備範囲で、今回も好走を期待できそうだ。