「
宝塚記念・G1」(25日、阪神)
勢いは止まらない。衝撃のドバイ制圧で、世界にその強さを知らしめた前年の
年度代表馬イクイノックス。G14連勝でファン投票1位の支持に応える。
栗東滞在も3週目に突入。単走で足慣らしの2週前から一転して、1週前はCWの併せ馬で好時計をマークした。木村師は「メンコを外して緊張感のある中で、プレッシャーのかかる状況でもしっかり動いてもらいたい、動いてくるだろう、と。馬場入りに勇気がある部分など、環境に慣れた雰囲気はある」と調整が一歩前進したことを強調した。
久々にコンタクトを取ったルメールも笑顔をのぞかせる。「状態は良さそう。馬場入りから冷静でしたし、いいフットワーク。メンタルはすごくいい。栗東に来てもエキサイトしていない」。滞在に慣れたことも確認し、ホッとした様子だ。
天皇賞・秋は後方から大外一気。続く
有馬記念が横綱相撲で、ドバイシーマCはレコードタイムでの逃げ切りと、多彩な立ち回りでファンを驚かせてきた。今回は初の阪神。「日本の競馬は違う。今回は右回りだし、内回りだし。ミドルポジションから、ポジションを上げられたら
ビッグチャンス。大人になって
パワーアップした。だから速い反応ができる。勝たないといけないし、スーパーホースですけど、簡単なレースはありません」と主戦は気を引き締めた。
決戦まで残り1週間。「もっといい走りをするんです。体全体をもれなく使って、教科書みたいな走り方。もうちょっと修正したい。そこがまだ整っていないので」と指揮官。“世界No.1”の称号に恥じぬよう、仕上げの精度をさらに上げていく。
〈1週前診断〉ルメールを背に栗東CWで6F79秒3-11秒6(馬なり)。
ブレッシングレイン(6歳障害オープン)を1馬身追走し、楽な手応えで並び掛けると最後は半馬身先着した。栗東の環境にも慣れたのか、
テンションが高くなることなく適度な気合乗り。
グランプリ連覇に向けて順調に調整が進んでいる。
提供:デイリースポーツ