12度目のG1挑戦。
ディープボンドが悲願に手を届かせるか。最終追いの手綱を取った和田竜は目を輝かせ、驚くべきコメントを発した。「まだまだ成長している感触がある」。6歳夏、23戦目にして、まだ進化していると言うのだ。
午前5時30分、主役視される
イクイノックスとほぼ同時刻にCWコースへ。単走で手応えは終始、馬なりながら6F81秒2〜1F11秒7を楽に刻む。1週前に同コースで叩き出した6F79秒8〜1F11秒3の猛調教があったから生まれた余裕。和田竜は安堵(あんど)の表情だ。
「いつもの当週の感じで確かめる程度。思った通りのいい動きでした。(前走から)上がっているかは分からないけど、雰囲気は凄くいい。思った通りに仕上がっている」
前走の
天皇賞・春2着で改めて存在感を示したが鞍上はまだ伸びしろ、奥があると言う。
「前走は自分のリズムの競馬で結果を出してくれた。今までにないぐらいの手応え。乗っていて、しびれた。スタミナもあるし、切れも出た」
そこから「まだまだ成長している」のコメントにつながった。2度の
凱旋門賞挑戦を含むキャリアを積み重ね、ついに完成の域に到達したか。
宝塚記念2勝(00年
テイエムオペラオー、18年
ミッキーロケット)の和田竜はここで決める覚悟だ。
スポニチ