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宝塚記念・G1」(25日、阪神)
天皇賞・春2着から悲願のG1制覇を目指す
ディープボンドは、栗東CWで単走追い。和田竜の合図とともに力強いフットワークを披露し、馬なりで6F81秒2-37秒3-11秒7をマークした。大久保師は「ちょうど前で
イクイノックスが併せ馬をしていて、さすがの動きだなと見ていたのですが、うちの
ディープボンドも負けていなかったですね。馬がさらに充実しているなと感じます」と納得の表情を見せた。
G1では過去2着が4回と、あと一歩のところで悔し涙を流してきた。これまで22戦中17戦を共に戦ってきた鞍上は「思った通りの動きでした。息も良く、雰囲気もすごくいい。流れに乗って競馬がしたいです」と手応えは十分だ。
天気は不安定だが、「雨でも十分走れます。何とかG1のタイトルを」と指揮官は期待を寄せると、鞍上も「心を動かせる馬で、いつもたくさんのファンの方々から応援してもらっています。あとは勝つだけ」とタイトル奪取に向けて闘志を燃やす。まだまだ成長を続けるベテラン馬が、陣営の心を一つに勝利をつかみ取る。
◆調教診断 前走後は放牧を挟んでリフレッシュし、帰厩してからもスムーズに立ち上げられた。栗東CWでの1週前は、6F80秒を切りながらも、ラスト1Fを11秒3でまとめる圧巻の内容。最終追いは同コースで、終始馬なりながら悠々とラスト1F11秒7をたたき出した。大一番に向けて隙なく仕上がったとみていい。
提供:デイリースポーツ