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三浦皇成騎手JRA通算1000勝 東京5R・ヴェロキラプトルで逃げ切り「大変長らくお待たせしました」

スポーツ報知
  • 2023年06月25日(日) 06時15分
 三浦皇成騎手(33)=美浦・鹿戸厩舎=が24日、ヴェロキラプトルに騎乗した東京5Rで鮮やかに逃げ切り、史上42人目、現役22人目のJRA通算1000勝を達成した。新人最多の91勝を挙げた08年のデビューから16年目。様々な経験を積み重ね、大台に到達した。

 長いトンネルを抜けると祝福の嵐が待っていた。三浦はスタートから先手を主張。序盤でレースを支配すると、直線では何度も右ステッキでゲキを入れる。先頭で節目の勝利となるゴール板を駆け抜けた瞬間、スタンドが5Rとは思えない拍手に包み込まれた。

 三浦は「大変長らくお待たせしました!」と、はじける笑顔を見せた。先月13日に王手をかけてから、約1か月半でようやくつかんだ1000勝目。「一勝することの大変さを、今までのジョッキー人生で一番強く感じました」。そう振り返る姿は心からの安堵(あんど)感に満ちていた。

 08年にJRA新人記録となる年間91勝の華麗なデビュー。スター街道を突き進むかに思われたが、その後はルーキーイヤーを超えられない年が続いた。16年8月には落馬による骨盤などの骨折で約1年にもわたる戦線離脱。JRA・G1級未勝利での1000勝は史上初だ。それでも、いつも前向きに競馬と向き合った。「苦しかった思い出は自然と忘れました。馬に乗れる喜びをみんなと分かち合えてきたので」。19年にはキャリアハイとなる102勝。壁を乗り越え、大きくなった。

 波乱万丈と言っていい騎手人生の中で、やっとたどり着いた史上42人目の大台。「歓声の中でゴールを切れた貴重な時間を、もっといい形にしていけるように頑張っていきます」。大台到達も、まだ通過点。意気込む瞳には、確かな自信の炎が燃え盛っていた。(角田 晨)

スポーツ報知

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