大観衆の眼前に、大胆騎乗を見せつけた。阪神7Rでしんがり10番人気の
プリマヴィータに騎乗したルーキー・
河原田菜々騎手(18)=栗東・渡辺=が快勝。五分の発馬から押して先頭に立つと、後続を大きく引き離して前半1000メートル通過58秒2の超ハイペース逃げ。ファンのどよめきを背に受けながら小気味良くラップを刻み、10馬身以上のリードを取って直線へ。一度は脚が上がったようにも見えたが、鞍上が懸命に手綱を動かすともうひと踏ん張りを利かせ、最後は5馬身差の圧逃劇。自身JRA3勝目をゲットした。
菜々は「逃げようとは思っていましたが、自分の経験不足でペースが分からず、ハイペースになったにもかかわらず、頑張って逃げ切ってくれました。馬に感謝したいです。
宝塚記念の日に勝てて良かったです」と振り返った。
同騎手はスマートフォンの不適切使用で5月13日から6月11日まで30日間の騎乗停止処分を受けており、これが復帰後初勝利。「スマホのことで、ファンを含め関係者にご迷惑をお掛けしました。それにもかかわらず、こういうチャンスのある馬に乗せていただいて感謝します。これからも少しずつ、一鞍一鞍大切に騎乗したいです」と頭を下げた。
提供:デイリースポーツ