2023年7月10日、11日に北海道苫小牧のノーザンホースパークにて行われるセレクトセール。主催者が厳選した良質な馬が上場されることで知られ、過去には6億円超の高額で取引されたサラブレッドが2頭、5億円超の値がつけられたサラブレッドも3頭存在する。本稿では10日(月)に行われる1歳
セッション上場馬の中から、注目の6頭を紹介する。
■上場番号4:
インクルードベティの2022(牡)
父
キタサンブラック、
母インクルードベティ、母の
父Includeという血統。誕生日は2022年1月30日で、生産牧場、飼養者はノーザン
ファーム。
父はGI・7勝を挙げ、2年連続で
年度代表馬に選出。主な産駒にはGI・4連勝中で世界ランキング1位の
イクイノックス、
皐月賞を制した
ソールオリエンスがいる。母は2015年の米G1マザーグースSの覇者。半兄
インクルージョンは昨年のセレクトセール1歳にて5500万円(税込)で取引されている。
■上場番号12:
ザッハーマインの2022(牝)
父
マインドユアビスケッツ、
母ザッハーマイン、母の
父Mineshaftという血統。誕生日は2022年3月18日で、生産牧場、飼養者は社台
ファーム。
父はアメリカ産馬で2017年、2018年に
ドバイGSを連覇するなど重賞6勝。2019年から社台SSで種牡馬入りし、初年度産駒から
全日本2歳優駿、UAEダービーを制した
デルマソトガケなどを送り出した。母は南関東の重賞を4勝。初仔の
マインシャッツはダート中距離で活躍し中央で5勝、地方で8勝を挙げた。
■上場番号45:
メリッサの2022(牡)
父
キズナ、
母メリッサ、母の
父ホワイトマズルという血統。誕生日は2022年3月18日で、生産牧場、飼養者は岡田スタッド。
2018年のニュージーランドTと2020年の
スワンSを制した
カツジ、2018年の
京成杯AHと2019年の
関屋記念を制した
ミッキーグローリーが3/4同血の半兄にいる。父は2013年の
日本ダービーを勝利するなど国内外の重賞で5勝。母は芝ダート兼用の短中距離馬として活躍し、2010年の
北九州記念を制した。
■上場番号58:
リリサイドの2022(牡)
父
ドゥラメンテ、
母リリサイド、母の父
American Postという血統。誕生日は2022年3月22日で、生産牧場、飼養者はノーザン
ファーム。
父はGI・3勝の
タイトルホルダーなど多数の活躍馬を送り出したが、9歳で急死したため現1歳が最終世代にあたる。母は仏産馬で、仏G1クリテリウムド
サンクルー覇者
Robin of Navanなど活躍馬が多数いる一族の出身。本馬の半姉
リスグラシューは19年に春秋
グランプリと
コックスプレートを制した。
■上場番号86:
シロインジャーの2022(牡)
父は
ミッキーアイル、
母シロインジャー、母の父
ハービンジャーという血統。誕生日は2022年3月7日で、生産牧場、飼養者はノーザン
ファーム。
父は現役時代にマイルGI・2勝を含む重賞6勝を飾った快速馬。母は近年活躍馬が目立つ白毛一族の出身で、本馬の全姉
メイケイエールは芝マイルを中心に重賞6勝を挙げている。また、マイルGI・3勝の
ソダシ、芝ダート双方で重賞を制した
ハヤヤッコなどが近親にあたる。
■上場番号94:
ドナブリーニの2022(牝)
父
ドゥラメンテ、
母ドナブリーニ、母の
父Bertoliniという血統。誕生日は2022年1月30日で、生産牧場、飼養者はノーザン
ファーム。
半姉にGI・7勝を挙げて2度の
年度代表馬に輝いた
ジェンティルドンナ、2012年の
京都牝馬Sと
関屋記念を制した
ドナウブルー、2017年のセレクトセール当歳で3億9960万円(税込)の値がついた
ダブルアンコールがいる。また、2019年の
日本ダービー馬
ロジャーバローズも近親にあたる。