2023年7月10日、11日に北海道苫小牧のノーザンホースパークにて行われるセレクトセール。主催者が厳選した良質な馬が上場されることで知られ、過去には6億円超の高額で取引されたサラブレッドが2頭、5億円超の値がつけられたサラブレッドも3頭存在する。本稿では11日(火)に行われる当歳
セッション上場馬の中から、注目の7頭を紹介する。
■上場番号332:
ピクシーホロウの2023(牡)
父
エピファネイア、
母ピクシーホロウ、母の
父キングヘイローという血統。誕生日は2023年2月23日で生産牧場、飼養者はノーザン
ファーム。
父は現役時代にGI・2勝。主な産駒には無敗の牝馬三冠馬
デアリングタクトやGI・3勝の
エフフォーリアがいる。半兄には2021年の
スプリンターズS覇者
ピクシーナイト、2022年の
ラジオNIKKEI賞を制した
フェーングロッテンがいるほか、重賞3勝馬
ウキヨノカゼや2014年の
名古屋大賞典勝ち馬
ダノンカモンも同じ一族。
■上場番号352:
フォーエバーモアの2023(牡)
父
サートゥルナーリア、
母フォーエバーモア、母の
父ネオユニヴァースという血統。誕生日は2023年3月7日で、生産牧場、飼養者は追分
ファーム。
名牝
シーザリオと
ロードカナロアの配合から生まれた父は、現役時代に芝中距離GIを2勝。現1歳世代が初年度産駒にあたり、142頭が血統登録されている。母は2014年の
クイーンC覇者で、晩年はダートで活躍。同牝系には2014年のドバイDFを制して世界ランキング1位となった
ジャスタウェイがいる。
■上場番号387:
シーズアタイガーの2023(牝)
父
コントレイル、
母シーズアタイガー、母の
父Tale of the Catという血統。誕生日は2023年3月3日で生産牧場、飼養者はノーザン
ファーム。
父は本年が初年度産駒で、現役時代は2020年に史上3頭目となる無敗での三冠を達成するなどGI・5勝を挙げた。母は米国産馬で2013年の米G1
デルマーデビュタントSの覇者。半兄に2020年のセレクトセール当歳で2億9700万円(税込)で落札され、今年の
共同通信杯で3着に好走した
ダノンザタイガーがいる。
■上場番号409:
リトルブックの2023(牝)
父
コントレイル、
母リトルブック、母の父
Librettistという血統。誕生日は2023年4月13日で生産牧場、飼養者は飛野牧場。
半兄の
ロジャーバローズは2019年の
日本ダービー覇者。本馬とは3/4同血の間柄で、血統構成が非常によく似ている。伯母に英G1馬
ドナブリーニがおり、GI・7勝を挙げて2度の
年度代表馬に輝いた
ジェンティルドンナ、重賞2勝の
ドナウブルーなどは近親にあたる。
■上場番号414:
カイザーバルの2023(牡)
父
ブリックスアンドモルタル、
母カイザーバル、母の
父エンパイアメーカーという血統。誕生日は2023年3月23日で、生産牧場、飼養者は社台
ファーム。
父は
BCターフなど米G1を5勝。現2歳が初年度産駒にあたり、既に複数頭が初勝利を挙げている。母は現役時代に5勝を挙げ、
秋華賞では3着。
ダンシングキイの一族で、近親には
ダンスインザダーク、
ダンスインザムード、
ダンスパートナーなど、重賞勝ち馬が多数いる名牝系の血を引く。
■上場番号417:
セリエンホルデの2023(牡)
父
エピファネイア、
母セリエンホルデ、母の父
Soldier Hollowという血統。誕生日は2023年2月16日で生産牧場、飼養者はノーザン
ファーム。
母は独産馬で2016年の独
オークス覇者。半兄に2021年の
NHKマイルCなど重賞3勝を挙げている
シュネルマイスターがいる。リザーブ価格は1億円で、本年の上場馬の中で最高額。参考までに、昨年の当歳
セッションでリザーブ最高価格だった
ラルケットの2022は3億3000万円(税込)で落札された。
■上場番号529:
ディオニージアの2023(牝)
父
ミッキーアイル、
母ディオニージア、母の
父Tejano Runという血統。誕生日は2023年3月13日で、生産牧場、飼養者は社台
ファーム。
父は現役時代にマイルGI・2勝を含む重賞6勝を飾った快速馬。重賞6勝の
メイケイエールや2020年の兵庫
ジュニアGPを制した
デュアリストなど、産駒は芝ダート問わず短距離指向の馬が多い。母は2006年の伊
オークス覇者。7番仔の
モンテディオは2021年の
神戸新聞杯で3着に入った。