4月からシーズン3に突入した佐賀競馬公式YouTube番組「てっちゃんのSAGAリベンジャーズ」。そこで解説などを務めるのが元
JRA騎手の佐藤哲三さん。
番組の
コンセプトや内容まで、かなり任せて頂いていると話す哲三さんが、メインテーマに掲げたのは『
佐賀競馬場に来られない人にも味わって欲しい臨場感』。その分、長い時間見てもらうには…と、いろいろ考えを巡らせたこともあったようです。そんなMCでもあり、競馬専門家でもあり、またまた“無敵の馬券総長として”カメラ前で奮闘する佐藤哲三さんに話を聞いてみました。
──番組開始が2021年9月。哲三さんにとって
佐賀競馬場が特別な場所になったと思いますが、馬券成績もドンドンと上がっているのでしょうか?
哲三 始めた当初に比べて、当たらなくなってきました(泣)。愚痴るわけではないですが、各騎手に気持ちが入ってしまうんですよ。だから力が足りないなと思う馬でも、「この鞍上なら何かをやってくれるかも!?」と思って、つい買い目が増えてしまいます。
──元ジョッキーであることが、災いしちゃうこともあるんですね。
哲三 フォーメーションで3連単を狙うとか、本当は苦手なんですよ。ジョッキーとして乗っていたころは何頭か有力馬をピックアップして、その馬をどう負かすかということばかり考えていたので、「3着に何が入るか…」という発想で競馬を見たことがなかった。でも視聴者さんは3連系の大きな馬券を期待していると思うので、工夫して頑張っています。
──ジョッキーとして…という言葉が出ましたが、ジョッキーの視点から
佐賀競馬場というのは乗りやすい舞台なのでしょうか?
哲三 乗りやすいということではないですが、ジョッキーの判断が結果に出やすいコースだとは感じるので、勝った時の気持ちよさや負けた時の悔しさは大きいでしょうね。
──それはどういった点で感じますか?
哲三
佐賀競馬場を一言でいうと『スピードが出ていないのにスピード感のあるコース』。ようはスタート直後からポジションは取りに行くし、3コーナー手前から仕掛ける馬が続出する。レースが緩むことが少ないんです。スローのヨーイドンがないから、各馬が全力を尽くしているのがダイレクトに感じる。僕自身が、先行して追いっぱなしという競馬が現役時代も好きだったので、魅力的な面白い競馬場だと思います。
──そういった意識が各ジョッキーにあると、脚を溜めすぎて差し損じるみたいなことは起きにくい気がします。
哲三 そうなんです。だからチャットで僕が熱くなるのは、見せ場作ることが出来なかった人馬に対して、「ちゃんとやれ!」とかネガティヴなコメントが来るとき。動かすこと自体が難しい馬もいるのがわかるので聞き流す配信もあるけど、僕はバチバチやります。僕がわかることは、しっかり説明して伝えたいので。
──それだけ哲三さんが、自分で番組を作ってきたってことですよね。
哲三 責任のある仕事を任せてもらえているので、有難いです。そういったコメントをぶった切っていったので、今は穏やかな人が集まっている楽しいチャット欄になっていますよ(笑)
──では最後に、シーズン2の時には『よそで溶かした額を佐賀競馬で取り戻せ!』というようなコピーが躍ったように、一発逆転を狙った視聴者が多い配信だと思います。そこで、哲三さんが見つけた馬券の必勝法を教えてください。
哲三 出る側にとってはムチャクチャなコピーですよ(笑)。僕も他の演者さんもボートレースをする人が多いので、番組中によく言うんですが『昔のびわ湖(ボート)みたいな競馬場』が佐賀なんです。1番人気だからと安心できない、荒れ想定でも楽しめる
地方競馬場。僕は1レース5000円のイメージなので、3連単2頭軸マルチの相手6頭(36点)と残った1400円で元以上になるようなワイドをよく買っています。
──1着に人気薄が入ると跳ね上がりますもんね。
哲三 結構1000倍以上の3連単も出るんですよ。あと、視聴者に言われるのは僕が3列目に足している馬たちのBOXを買うと的中率が上がるみたいです。
──それだと哲三さんは当たっていない…。
哲三 最初に言ったとおりです(笑)。当たってもハズレても、とにかく“佐賀競馬を楽しむ!!”という姿を見てもらえると、MCとしては嬉しいです。ぜひSAGAリベンジャーズで私たちと一緒に楽しみましょう!!
(文・中山靖大)
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