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CBC賞追い切り(28日・栗東トレセン)
7月2日の2重賞の追い切りが各地で行われ、第59回
CBC賞・G3(中京)に出走する
エイシンスポッターが、角田大河騎手(20)=栗東・石橋厩舎=との絆で重賞初制覇をつかむ。昨年5月の初コンビから全9戦で5勝。馬群を突き抜けた前走同様、成長を見せつける。
持ったままでも、抜群の推進力だった。
エイシンスポッターはほぼ馬なりで栗東・坂路を52秒9―12秒4。「1週前は併せてイメージ通りの動き。今週は助手が乗って単走で十分。予定通りだね」と吉村調教師はうなずいた。
「バネがあって、しっかりしている馬」。角田河は昨年5月の初コンタクトから評価していた。デビュー4戦着外から一転、8番人気で初V。以降全てコンビを組み、9戦5勝。2走前の
オーシャンSで0秒4差3着と重賞で通用する力を示した。23日の1週前追い切りは手綱を執り、CWコースで6ハロン81秒8―11秒5。「
オーシャンSよりも数段
パワーアップしています」と上昇を感じている。
1か月の騎乗停止がありながら、今年ここまで21勝。昨年の計36勝を上回る計算だ。「減量が3キロや2キロの時は、前に行く競馬が多かった」が、減量特典がない特別戦ではより戦術に工夫が求められる。ス
ポッターの前走、鞍馬Sは「馬を信じてレースをしました」と馬群をさばいて4角16番手から突き抜けてみせた。
先週の
宝塚記念で自身2度目のG1の舞台を味わい「返し馬で歓声がすごかった。こういう経験を一つ一つ大事にしたい」と語る20歳。「9戦で色々なことを教えてもらった。
エイシンスポッターのことは一番分かっている」。自信を胸に、愛馬に初重賞をプレゼントする。(山下 優)
スポーツ報知