「
CBC賞・G3」(2日、中京)
4年ぶりに中京開催に戻ったハンデ重賞を制したのは7番人気の伏兵だった。ハナを切った
ジャスパークローネが圧巻の逃げ切りで重賞初制覇。2着は8番人気の
サンキューユウガ、3着には4番人気の
スマートクラージュが続き、3連単49万円超の大波乱となった。トップハンデを背負った1番人気の
マッドクールは9着に沈んだ。
アッと驚く逃げ切りだった。昼過ぎには35度に達した猛暑の中、逃亡劇の主役を演じたのは
ジャスパークローネ。これまで4度の重賞挑戦は全て2桁着順に沈んだ伏兵が、鮮やかに巻き返して初タイトルを獲得した。
初コンビでVへ導いた団野は「馬場がずっと前残りでしたし、脚質は合うと思っていました。調教で乗った時にも、ためて切れる感じではなかったですし、逃げようと。予想していたよりも楽に行けたのが良かった」と会心のレースを振り返る。
森秀師は迷いなく鞍上に逃げを選択させことを明かす。「抑えても味がないから行きなさいと指示を出しました。スピードがあるのでバテるか、残るかだと」。
函館スプリントS16着から、先週の青函Sに出走するプランもあった。だが、賞金的に出走が微妙と判断し、目標を切り替えた。これが見事にハマり、大変身した姿を中京で見せた。
金星を挙げ、サ
マースプリントシリーズのトップへと躍り出た。次走については「新潟(=
アイビスSD・30日)か小倉(=
北九州記念・8月20日)を考えます」と指揮官。桶狭間でつかんだ自信を確信へと変えるべく、夏のス
プリント戦線の主役へ狙いを定めた。
提供:デイリースポーツ