◆第59回
七夕賞・G3(7月9日、福島競馬場・芝2000メートル)
出走予定メンバーには
フェーングロッテン、
セイウンハーデス、
バトルボーンと、強い逃げ、先行馬がそろった。いくら先行有利の小回り福島2000メートルとはいえ、これだけ前が強ければハイペース化に期待して差し馬を買いたくなる。
しかし、末脚鋭い馬に注目してみても、みな
ピークを過ぎているか、福島実績に乏しい。ならば、消去法ではあるが
エヒト(牡6歳、栗東・
森秀行厩舎、父
ルーラーシップ)を狙いたい。昨年の同レースは、不利な大外枠から中団で外を回される厳しい展開になったが、4角から素晴らしい手応えで進出し、2着に2馬身半差をつける鮮烈な走りだった。福島の勝ち方としては理想的。
田中勝春騎手が「今までで一番いいスタートを切れたし、まだこれから良くなる」と振り返ったように、本格化の気配を漂わせていた。
その後は勝ち鞍こそないものの、右回りでは
チャレンジC3着、アメリカJCC2着と2走とも上位に顔を出している。海外帰りだが、1週前には栗東・坂路で48秒9の一番時計を記録しており状態に不安もない。アメリカJCCでは57キロも経験しており、斤量が増える今回も対応は可能だ。4、5番人気前後が想定され、オッズ的にも妙味が十分ある。連覇を期待したい。(角田 晨)
スポーツ報知