「
七夕賞・G3」(9日、福島)
フェーングロッテンは距離の長かった
菊花賞こそ15着と大敗したが、今年に入ってからは
中山金杯3着→
金鯱賞2着→
鳴尾記念2着と常に上位争いを演じている。今回は重賞初Vを飾った思い出の福島が舞台。ここで惜敗続きに終止符を打つ。
近3走は全てハナへ。前走は4角付近で後続につかまりながらも、直線でしぶとく盛り返した。宮本師は「雰囲気はいつもと変わりなく、いい状態だと感じていましたが、行き脚がつかなかったところがね…。ただ、それでも最後は差し返しましたから。あの内容なら、そこまで前に行かなくても競馬ができるんじゃないかと思います。重賞を勝っている相性のいいコース。あの時もハナを奪えず、控える競馬を強いられてのものでしたからね」と好位からの競馬も視野に入れる。
1週前の栗東CWでは併せ馬で首差遅れたものの、「見た感じは悪くなかったです。順調に1週前追いを消化できましたし、これで当週はサッと追えば仕上がると思います」とトレーナーの手応えは上々。手綱を取った主戦の松若も「悪くないですよ。1週前はモタモタするところのある馬なので。重賞を勝っている舞台ですし、不安はありません」とキッパリ言い切った。
先行有利の舞台設定も追い風に、待望の2つ目タイトル獲得で憂さ晴らし。次なるステージを目指す。
〈1週前診断〉松若を背に栗東CWで6F82秒2-11秒5(G強め)。
ヴェルテンベルク(3歳1勝クラス)に首差遅れたのは追走したためで、ラストの伸び脚は上々だった。気配は引き続き良く、
鳴尾記念2着後も好調をキープしている。
提供:デイリースポーツ