佐々木大輔騎手=美浦・
菊川正達厩舎=の勢いが止まらない。先週7月1日、2日で6勝と見事な固め打ちを見せ14勝とし、2位の
藤岡佑介騎手に2勝差をつけて堂々の函館リーディングに立った。函館を主戦場とし、全国リーディングでも上位に名を連ねる
横山武史騎手や
鮫島克駿騎手、
武豊騎手などそうそうたるジョッキーを2年目の19歳が上回っているのだから、自然と応援したくなる。
ガシガシと馬を動かし、追う動作から豪快な性格の印象を受けるが、普段、美浦トレセンで会話をするとまるで違う。くりくりの目に、おっとりとした語り口。「何で勝っているのか分からないんです」などジョークも交えながら、かなり人懐っこい性格をしている。4月の福島で最低15番人気の
ヴィブラフォンで勝った際には、次のレースの取材で検量室前に待機していた私にわざわざ近づいて「最低人気だったらしいですね〜。少し自信あったんですよ。取りました?」と屈託のない笑顔を浮かべた。もちろん馬券は取れなかったが本当に憎めない若手だ。
函館での騎乗依頼は非常に多く、全12レースで依頼を受ける日もある。関係者の信頼が厚い、期待の表れだ。函館開催も残り2週でこれからが正念場。アドバンテージを生かし、トップジョッキーたちとこれまで以上に渡り合って欲しい。(
中央競馬担当・石行 佑介)
<デビュー2年目騎手の一覧と
JRA通算勝利>※7月2日現在
今村 聖奈(栗東・寺島厩舎) 68
角田 大河(栗東・石橋厩舎) 57
佐々木大輔(美浦・菊川厩舎) 42
西塚 洸二(美浦・フリー) 18
小牧加矢太(栗東・音無厩舎) 17
鷲頭 虎太(栗東・千田厩舎) 10
水沼 元輝(美浦・加藤和厩舎) 6
大久保友雅(栗東・フリー) 3
川端 海翼(栗東・フリー) 2
土田 真翔(美浦・尾形厩舎) 1
スポーツ報知