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【七夕賞】背中が変わって急成長グランオフィシエ 前回は惨敗…福島コース対策もバッチリ/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2023年07月06日(木) 18時01分
 2勝クラスまでは順調に勝ち上がったものの、3勝クラスで1年以上も足踏みが続いたグランオフィシエ。いつしか勝ちみに遅いイメージがついてしまっていましたが、今年初戦の1月に3勝クラスを接戦で勝つと、前走はリステッドを勝利。年齢表記が4→5歳になっただけなのに、勝負強さを発揮しています。

 そこには、同馬の成長があったんです。追い切りに騎乗している久保田調教師は「背中が上手に使えるようになったね。以前は背中の動きが小さくて脚先だけで走っていたけど、今は体全体を使えるようになり可動域も広くなった。戸崎さんが手の内に入れてくれているのも大きいよ。今年は(ゴール前が接戦で)勝っているか分からないくらいの着差で勝ち切れている」と目を細めていました。

 グランオフィシエの変化を感じ取っているのは鞍上も同様です。「初めて乗った(ウェルカムS5着)時は体を使えていないな、という走りだったんですけど、2戦目(迎春S1着)では馬が全然変わってきているのを返し馬から感じました。レースぶりも違いましたよね。一番はやっぱり背中。全身で走れるようになっていました」。戸崎圭とのコンビで3戦2勝。迎春Sでは不得意とされていた右回りで勝利。前走は単勝9番人気の低評価を覆してみせました。

 今回は3歳時にラジオNIKKEI賞で大敗している福島が舞台。コースの克服がカギになりますが、陣営は綿密に対策を講じています。「福島はどこからレースが動くか分からない。動きたい時に動けるように意識した調整をしています」(久保田師)とのこと。中間は角馬場でスピードを上げたり抑えたり乗り手の指示に柔軟に応じられるよう、以前にも増して人馬の約束事を守れるような調整を続けています。

 28日のウッド1週前追い切りは、ラストの2ハロンを強めに追う調教。これも福島コースを意識したものでした。「福島だと外からまくってくる展開も考えられる。それを考慮して2ハロン24秒を切るくらいの調整をしたいと思っていたんだ。福島は展開が読みづらいし楽にはいかないと思うけど、1週前はしっかり動けたかなと思うよ」(同師)とさっそく効果が出ています。

 七夕賞(9日=福島芝2000メートル)が行われる前日の7月8日は、戸崎圭の43回目のバースデー。過去には七夕の短冊に健康を願ったこともあるそうです。「イメージ的には広いコースの方がいいなと思うところはあるけど、充実度でクリアしてほしいですね。重賞でもやれる手応えはありますよ」と力強く締めてくれました。43歳最初の重賞を勝利で飾ってくれますように。

(美浦の短冊には馬券的中! と書いちゃった記者・三嶋まりえ)

東京スポーツ

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