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【スパーキングレディーCレース後コメント】レディバグ酒井学騎手ら

ラジオNIKKEI
  • 2023年07月06日(木) 10時45分
 5日(水)、良馬場の川崎競馬場で行われたダートグレード競走の第27回スパーキングレディーカップ(JpnIII・1600m 出走9頭)は、道中2番手を追走の4番人気レディバグ(JRA)が直線の半ばで、逃げたノーブルシルエット(大井)を交わし、最後2着のスピーディキック(浦和)に迫られながらもアタマ差で制した。去年2着からのリベンジを果たしたレディバグは、これで重賞初制覇となった。勝ちタイムは1分41秒3。騎乗した酒井学騎手はこのレース初制覇となった。

 最後外から差してきた1番人気スピーディキックがアタマ差で2着、さらに3/4馬身差の3着に3番人気JRAタガノクリステルが追い込んだ。4着には2番人気のグランブリッジ(JRA)、5着には逃げたノーブルシルエット(大井)が続いた。

 勝ったレディバグは父ホッコータルマエ母フェバリットガール(その父ダンスインザダーク)という血統の5歳牝馬で、JRA栗東・北出成人調教師の管理馬。通算成績は22戦5勝(うち地方7戦1勝)。重賞初制覇となった。

<レース後の関係者のコメント>

1着 レディバグ(酒井学騎手)
「ずっとコンビを組ませていただいた馬なので、一層喜びというのも大きいですし、とにかく本当に嬉しかったです。最近、スタートは速いのですが、その後がちょっと勢いが持続できない感じで、追走が厳しいことが多かったのですが、今日は好発を決めて、そのあともスムーズに逃げ馬の後、2番手のポジションでスムーズに追走してくれていたので、よほど馬自身も調子が良かったと思います。

 久々にこういう前々での競馬ができたので、本当に良かったです。後ろから来る馬たちが気にはなっていましたが、正直、ゴールした時にどちらが勝ったかわからない状態だったので、上がってくるまでヒヤヒヤしていました。先生をはじめ関係者の方々、厩務員さんが1番の枠番のところに立っておられたので、ああ1着だという気持ちでした。兄が先日調教師になりました酒井忍なんですけれど、そういう所縁のある場所でこういう重賞を勝つことができて本当に光栄に思います。少し小雨が降る中でしたがたくさんの声援をいただきありがとうございました。レディバグにようやく勲章が付いたのですが、今後ともまだまだ頑張ると思いますので、また応援のほどよろしくお願いいたします」

(北出成人調教師)
「中間は近郊の牧場へ短期放牧に出しました。2週間前に厩舎に戻って、そこから3日目ぐらいから時計を出しました。先週水曜日は目一杯に追って、先週日曜日には60秒を切るぐらいで、いつも通りで、予定通りの調教でした。夏場に向けて調子を上げているので、良い状態で出してあげられるかなと思っていました。

 前走の栗東ステークスはしんがりからでしたが、ペースが違うとはいえ、ああいう競馬は地方の小回りでは間に合わないと思ったので、出して行ってほしいとジョッキーには発破をかけて送り出しました。ゲートの中でガタついていたのでヒヤッとしましたが、タイミングよくスタートを切ってくれましたし、好位の2番手に付けられてホッとしました。何とかこの馬に勲章をあげたかったので、その通りになって嬉しかったです。昨年はショウナンナデシコがいたので悔しい思いをしていましたが、勝てて嬉しく思います。

 暑い時期に調子を上げているので、今後は佐賀のサマーチャンピオンを考えています。賞金もクリアできていると思うので、予定通りに行けるかと思います。最近はズブさも出てきているので、JBCも視野に入れたいです。それは使っていっての感じになります」

2着 スピーディキック(御神本訓史騎手)
「ここ2戦に比べると力を出しています。首の上げ下げに持ち込めましたし、この馬の競馬はできました。しかし、もう少し強いスピーディを見せたかったです」

3着 タガノクリステル(和田竜二騎手)
「出来が良かったですし、左回りも問題なかったです。しかし、ナイターで若干物見をしていて、ゲートは上手く出てくれませんでした。道中はスムーズだったので、捕まえられるかなと思いましたが、前の流れが楽でした。雨がもうひと降りあっても良かったですが、この馬場でも差のない競馬ができました。馬は充実していますし、今後も楽しみです」

4着 グランブリッジ(川田将雅騎手)
「具合はとても良かったです。斤量が響きました」

5着 ノーブルシルエット(矢野貴之騎手)
「良い競馬をしてくれました。ペースが良いので、4コーナーでは勝つのではないかと思いました。状態自体は爪の関係でイマイチでしたが、1週前ぐらいにようやくレースに行けるかなという感じでした。あの状態でこれだけの競馬ができているので、次はさらに良くなると思います」

6着 エナハツホ(小崎綾也騎手)
「馬の雰囲気は良く感じました。小回りの1600mなので、道中は前を射程圏に入れられる位置を意識しました。コーナーでスピードに乗りづらいところがあるので、その分少し離されてしまいました」

(取材:米田元気)

ラジオNIKKEI

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