帰国初戦となる
リメイクは開門直後の坂路を力強く駆け上がった。最初の1Fを15秒5で入ると回転の速い脚さばきでグイグイ加速していく。残り1Fで鞍上が肩ムチを一発。さらにギアを上げ、4F52秒1〜1F11秒8を刻んだ。1週前追いが坂路4F50秒2と自己ベストを0秒9更新。一段と
パワーアップした印象だ。新谷師は「先週しっかりやっているので今週はしまい重点。余裕で時計が出たし、調子は良さそう」と自信を口にする。
今年前半は海を渡り、中東で2戦。前々走リヤドダートス
プリントは道中8番手から見せ場をつくって3着。「今思うと現地(サウジアラビア)では調整こそうまくいったがコンディション自体が万全ではなかった」と振り返る。そのままドバイに転戦。環境が合った。「見た目から体調が良くなっているのが分かったし、キッチリ仕上がっていた」。自信を持って送り出した前走
ドバイゴールデンシャヒーンだったがスタートで致命的な出遅れ。それでも直線は馬群の外から脚を伸ばして日本馬最先着の5着。悲観する内容ではなかった。
先月6日に鳥取県の大山ヒルズから栗東帰厩。1カ月、時間をかけて乗り込んだ。帰国初戦でも態勢は整っている。中京ダート7Fは3戦2勝、3着1回。新谷師は「どの流れにも対応できる自在性がある。立ち回りのうまさを生かしたい」と意気込んだ。重賞初制覇を飾った3走前カペラS以来の国内戦でトップクラスの走りを披露する。
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