近年の
七夕賞(3歳上・GIII・芝2000m)は
キングマンボ系の天下だ。20年以降の近3回に限れば[2-3-3-10]の勝率11%、複勝率44%。馬券に絡んだ9頭のうち、8頭が該当するのは驚異的といえる。
中でも注目は若い馬だ。
キングマンボ系の年齢別成績を見ると、4歳馬が[0-1-1-1]、5歳馬が[2-2-2-3]の好成績。対照的に6歳は[0-0-0-6]と不振だから、狙いは5歳以下に絞っていいだろう。
今年の
キングマンボ系、とりわけ5歳以下は
ククナ(牝5、美浦・
栗田徹厩舎)、
グランオフィシエ(牡5、美浦・
久保田貴士厩舎)の2頭だ。勢いなら
メトロポリタンSを制した
グランオフィシエ。このレースを過去3勝している戸崎騎手の手綱も頼もしい。一方に
ククナは昇級戦の大阪─ハンブルクCで6着と崩れたが、2600mは少し長かったのかも。もともと重賞でも好勝負を演じていた実力馬だけに、巻き返しがあっていいだろう。
ハンデ戦らしく混戦ムードの一戦だが、血統に焦点を当てれば一騎打ち!? 今年も
キングマンボ系の上位独占が期待できそうだ。
【過去3年の
七夕賞の1〜3着馬】
<20年>
・1着
クレッシェンドラヴ(牡6、
父ステイゴールド)
・2着
ブラヴァス(牡4、
父キングカメハメハ)
・3着
ヴァンケドミンゴ(牡4、父
ルーラーシップ)
<21年>
・1着
トーラスジェミニ(牡5、父キングズベスト)
・2着
ロザムール(牝5、父
ローズキングダム)
・3着
ショウナンバルディ(牡5、父キングズベスト)
<22年>
・1着
エヒト(牡5、父
ルーラーシップ)
・2着
ヒートオンビート(牡5、
父キングカメハメハ)
・3着
アンティシペイト(牡5、父
ルーラーシップ)