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七夕賞追い切り(7月6日、栗東トレセン)
第59回
七夕賞・G3(9日、福島)の追い切りが6日、栗東トレセンで行われ、連覇を狙う
エヒトは納得の動きをみせた。美浦トレセンで対応した“夏男”
田中勝春騎手(52)=美浦・フリー=も同レースの騎手最多タイとなる4勝目へ虎視眈々(こしたんたん)だ。
夏男カッチーが、熟練の手綱さばきで今年も
エヒトを
七夕賞連覇へ導く。2戦ぶりに手綱が戻る田中勝は「
チャレンジC(3着)、アメリカジョッキークラブC(2着)ともいい内容だったし、去年より力をつけている。状態と結果が顕著に結びつくタイプだけど、体調も良さそうだね」と笑顔で語った。
この日の最終追い切りは、栗東・坂路で単走ながら鞍上の
ゴーサインにしっかり反応し50秒4―11秒6。重馬場を苦にせずスピード感も十分だ。高野助手は「先週、速い時計(48秒9)を出して、今週は輸送があるので強めで動かしました。余力もあっていい追い切りができました」と納得だ。
海外初挑戦となった前走のレッド
シーターフH・G3(サウジアラビア、芝3000メートル)は7着。同助手は「最後に止まったのは距離が長かったからだと思います。帰ってきた時は疲れが残っていましたが、帰厩して
七夕賞を目標にしてからは順調ですね」。先週の
CBC賞を制した
ジャスパークローネに続く、森秀厩舎の2週連続重賞制覇へ状態は万全だ。
鞍上は
JRA通算1809勝のうち7月に月別最多の201勝、8月に200勝。「夏は体が動き出す。海に行った子供みたいに
テンションも上がってくるね」の言葉通りの夏男だ。
七夕賞は現役最多タイ3勝で、勝てば岡部幸雄元騎手の歴代最多4勝と並ぶ。森秀調教師も、鈴木清元調教師に並ぶ
七夕賞の歴代最多3勝がかかる一戦。「去年よりハンデは重くなる(54キロから58キロ)けど、近走は重い斤量も背負って結果を出しているからね。うまく流れに乗せてあげられれば」。史上2頭目となる連覇へ、七夕の願いを田中勝がかなえる。(松井 中央)
スポーツ報知