今週は函館最終週を飾るサマー2000シリーズ第2戦「第59回
函館記念」が日曜メイン。荒れるハンデ重賞として定評があり、今年も実力伯仲の混戦だ。
注目は悲願の重賞初Vに挑む
アラタだ。前哨戦・
巴賞は4番手から鋭く伸び、21年9月
ケフェウスS(中京)以来、約1年10カ月ぶりの白星を飾った。
この間、重賞3着3回と勝ちきれないまでも頑張ってきた堅実派。強敵相手の昨夏
札幌記念(4着)も善戦し、夏は毎年好成績を残している。距離もベストの2000メートルと好条件が整っている。
函館初参戦の
ローシャムパークも魅惑の存在。前走・
むらさき賞(東京)は強烈な決め手を発揮してオープン入り。昨秋の
セントライト記念(3着)では
ガイアフォース、
アスクビクターモアに続き、重賞でもやれる力を示している。名手ルメールを鞍上に迎え、勝負気配が漂っている。
《陣営「
パワーアップしている」》
巴賞を快勝した
アラタは引き続き函館に滞在し、さらに上昇ムード。担当の吉田厩務員は「夏場はいい馬。
巴賞は余裕を持って競馬ができたし、疲れもない。腰なんかも力がついて、
パワーアップしています」と充実に目を細める。2番人気に推された昨年
函館記念(6着=重)の雪辱戦。「少々の道悪は大丈夫なので、昨年みたいに極端に悪くならなければ」と重賞初制覇を祈っていた。
スポニチ