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【七夕賞】セイウンハーデス快幕奪取 幸「めっちゃうれしい」 新潟記念で夏王者も獲る

デイリースポーツ
  • 2023年07月10日(月) 06時00分
 「七夕賞・G3」(9日、福島)

 サマー2000シリーズ開幕戦を制したのは2番人気のセイウンハーデス。好位追走から力強く抜け出し、後続に1馬身1/4差をつけて重賞初制覇を飾った。管理する橋口慎介調教師(48)=栗東=にとっても、これがうれしいJRA芝重賞初Vとなった。2着は9番人気のククナ、3着には13番人気のホウオウエミーズが入り、1番人気のバトルボーンは4着に終わった。

 4歳を迎え、まさに充実期に突入だ。新潟大賞典2着から臨んだセイウンハーデスが、横綱相撲で初のタイトルを手中に収めた。

 前走が不良馬場の中で自らハイラップを刻み、勝ち馬の目標にされる形で無念の3/4馬身差負け。そこで今回は好発を決めるも、他馬を先に行かせて好位3、4番手から進めた。前半5F通過が60秒7と先行勢にはちょうどいい流れの中、抜群の手応えを残したまま、勝負の直線は芝が生えそろった馬場の真ん中へ。幸の左ムチに応えるようにグイグイと脚を伸ばし、1馬身1/4差をつけてフィニッシュラインを駆け抜けた。

 デビューからの全11戦中10戦で手綱を取ってきた主戦は、待望の重賞初制覇に「めっちゃうれしい」と破顔一笑。「少し気を抜くところがあるのですが、ブリンカーを着けてから真面目に。きょうもしっかり走ってくれました」とメンタル面の強化を勝因に挙げた。

 22年はクラシックロードを歩み、ダービー11着、菊花賞17着と打ちのめされたが、強敵相手にもまれた経験は決して無駄ではなかった。5カ月半の休養を挟み、復帰戦の自己条件を一発でクリア。続く新潟大賞典2着をステップに、今回の勝利へとつなげた。橋口師は「直線の脚を見ても、力をつけていますね」と地力強化に手応え。「地方では勝っていましたが、中央の芝の初重賞はうれしいですね」と自身初のJRA芝重賞制覇を喜んだ。

 「次走は新潟記念(9月3日・新潟)になりそうです」と指揮官。シリーズ開幕戦を制すこれ以上ないスタート。この勢いのまま、サマーチャンピオンへと突き進む。

提供:デイリースポーツ

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