本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は土曜日に
函館2歳S(GIII)、日曜日に
函館記念(GIII)が行われます。その中から日曜日の函館競馬場で行われる
函館記念を取り上げます。まずは過去の傾向から。
過去10年の
函館記念における前走人気別成績を見ると、前走で6番人気以下だった馬が8勝2着8回3着7回と結果を残しています。その前走6番人気以下だった馬の前走クラスを見ると、重賞に出走していた馬が8勝2着6回3着6回となっており、単勝回収率は230%、複勝回収率は194%と優秀な数値をマークしています。前走で6番人気以下と低評価だった馬でも重賞に出走していた場合は高い期待値がある事は覚えておきたいところです。
続いては前走4角での位置取りです。過去10年の
函館記念において、前走4角で10番手以内だった馬が7勝2着8回3着10回と良績が集中しています。小回りで直線の短い函館競馬場が舞台となりますので、前走である程度の位置からの競馬を経験している馬に分があるという事が言えるのではないでしょうか。
函館記念は人気薄の激走が度々起きている重賞競走でもあります。22年は7番人気の
ハヤヤッコが優勝。21年は2着と3着に二桁人気の馬が入り波乱の決着。さらに20年は二桁人気の馬でワンツー決着となり、三連単の配当は300万超えの大波乱となっています。先述したように小回りの函館競馬場が舞台である事に加え、ハンデ戦という点も波乱傾向を強めている要因と考えられます。
そんな的中が容易とは言えない
函館記念で、AIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆本命候補は函館に高い適性を感じる3頭
ヤマニンサルバム 今年1月の寿S(3勝クラス)を勝利しオープン入り。続く
白富士S(L)ではオープン初戦ながら3着と好走しクラス通用の力を示しました。近3走は結果を残せていませんが、前走の
エプソムC(GIII)と2走前の
新潟大賞典(GIII)は道悪で力を出し切れなかった印象ですし、3走前の
金鯱賞(GII)は実力馬が揃ったハイレベルな一戦だったと考えれば致し方ない結果と言えます。
本馬はこれまでに4勝を挙げており、その全てが4角4番手以内で通過しています。豊富な先行力を武器としていますので、その特長が活きる小回りの函館は歓迎材料と言えるでしょうし、この舞台ならば重賞でも通用するシーンがあっても不思議ではありません。
マイネルウィルトス 昨年の
函館記念で2着と好走していますので、函館への高い適性はすでに証明されています。また、函館と同じく洋芝のみが使用されている札幌で行われた21年の
札幌記念(GII)で4着となっていますが、先着されたのは
ソダシや
ラヴズオンリーユー、
ペルシアンナイトといったGI勝ち馬。
マイネルウィルトス自身は重賞未勝利ですが、そんな本馬がGIを勝つほどの実力馬と差のない競馬をしているのは、洋芝へ優れた適性があるからこそ出来る芸当ではないでしょうか。
マイネルウィルトスは先述したように重賞勝ちはありませんが、
アルゼンチン共和国杯(GII)や
目黒記念(GII)、そして昨年の
函館記念では2着と結果を残しており、重賞タイトルに手の届くところまで来ています。今回は適性十分の舞台ですし、待望の重賞初制覇に期待が出来るはずです。
アラタ これまで函館では4戦3勝を残している本馬。唯一の敗戦は重馬場で行われた一戦のみであり、良馬場〜稍重馬場の函館では3戦3勝と負けていませんし条件は申し分ありません。今年は
中山金杯(GIII)4着、
金鯱賞3着と重賞で堅実な走りを見せています。まだ重賞タイトルは獲得していませんが、もう手の届く位置まで来ているのは間違いないでしょう。
昨年の
札幌記念では
ジャックドールや
パンサラッサ、
ウインマリリンなどの実力馬に次ぐ4着と好走。
ソダシや
グローリーヴェイズなどのGI勝ち馬には先着していますので、洋芝のみが使用されているコースに高い適性があると言えますし、この条件であれば重賞初制覇は十分に可能と言えるのではないでしょうか。
今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!