「セレクトセール2023」(10日、ノーザンホースパーク)
1歳馬222頭が上場した初日、
キタサンブラック産駒が大いにセリを盛り上げた。最高値タイとなる「
インクルードベティ22」(牡)の3億1000万円を筆頭に、取引額は6頭で計9億7700万円。
イクイノックスや
ソールオリエンスの活躍により、一層注目を集める形となった。(※価格は全て税抜き)
“ポスト・ディープ”と言っても過言ではないだろう。
イクイノックスや
ソールオリエンスを輩出し、波に乗る
キタサンブラック。初日は同産駒の高額落札が相次いだ。
上場1頭目の
インクルードベティ22(牡)が、いきなりこの日の最高落札額タイとなる3億1000万円で
ハンマープライス。「ダノン」の冠で知られる(株)ダ
ノックスが購入した。岡田良樹
ディレクターは「うちには
キタサンブラックがそんなにいないので探していた。何頭か候補がいたが、これが一番良く見えた。クラシックを目標にしているので」と話した。
アイムオールレディセクシー22(牡)は、廣崎利洋HD(株)が激しいビット合戦を制して2億9000万円で落札。廣崎氏は「うれしいです。これは(関係者の)みんながこの馬がいいと。その心を集約したものでした。だからどこまでも行くつもりでした。短命でなく、息の長い馬になってくれるといいですね」と期待を込めた。預託先は
福永祐一厩舎を予定しており、それを聞いた福永師は「まだ来年、開業が確定していないのにもかかわらず、このような高額馬を託すと言ってくれたオーナーには感謝しています。今までにない緊張感を持っています」とコメントした。
上場6頭は全て落札され、取引額は計9億7700万円(平均落札額は約1億6280万円)。新時代を切り開く旗手としての期待を集めた。
提供:デイリースポーツ