スマートフォン版へ

【函館記念】ハヤヤッコ北の大地で連覇 昨年から1.5キロ増は実質0.5キロ増 得意の函館なら問題なし/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2023年07月13日(木) 18時01分
 1年ぶりに函館にやってきた。地元の人に聞くと例年より気温が高く、今年は“暑い夏”だそうだが、関東から訪れた身としては快適そのもの。同じ気温でも湿度が低いおかげか、ジメジメとしたイヤな暑さではないのだ。

 当然ながらこの環境の良さは馬にも適している。多くのサラブレッドにとって北海道は、まさに生まれ故郷。読者の皆さんも“函館(札幌)の水が合う”的なコメントを目にしたことがあるだろう。

 そして、ちょうど1年前に同じような書き出しから当コラムで注目したのがハヤヤッコ。函館入り後の体調アップを強調したのだが…その通りに本番でも大激走して1着。7番人気の低評価を覆してみせたのだ。

 そんなわけで今年の函館記念(16日=芝2000メートル)もハヤヤッコから目が離せない。火曜(11日)朝にさっそく厩舎を訪ねると、担当の田村亮平助手が笑顔で迎えてくれた。

「今年もイケるんじゃないかって? 確かに函館に来てからカイバをモリモリ食べて、馬は元気になりましたよ。元気が良すぎて少しイレ込み気味なんじゃないかな、という気もしますが(苦笑い)。もう7歳馬ですからね。これくらいの方がレースにつながるかもしれません」

 一方で田村助手がポイントに挙げたのが斤量面。「昨年はハンデ57キロでしたが、今年は58.5キロ。1.5キロ増がどう出るか…」と気にしていたが、今年からJRAでは全体的に斤量が増えているため、実質の斤量増は0.5キロに相当。1月のGII日経新春杯で58.5キロを背負って0秒5差6着と健闘したことを考えると、得意の函館ならば問題ないだろう。

 加えて魅力はやはり馬場状態。ただでさえ最終週の洋芝というパワーを要する馬場コンディションは、ダート重賞勝ち馬でもあるハヤヤッコに向くのは昨年が示す通り。函館の天気予報は水曜朝の時点で週末まで連日の傘マーク。昨年の極悪馬場になるかはともかく、水分を含んだタフな馬場になる可能性が高そうだ。

 かつて05〜07年で3連覇を果たしたエリモハリアーを筆頭に、クラフトマンシップ(00年1着、01年2着)、マヤノライジン(06年3着、09年2着、11年2着)、バイオスパーク(20年3着、21年3着)など何かとリピーターが活躍する函館記念。昨年の勝利を最後に馬券圏内から遠ざかっているハヤヤッコだが、1年ぶりに白毛の馬体が北の大地で躍動するかもしれない。

(美浦の函館出張がリピーター野郎・藤井真俊)

東京スポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す