南関東を代表するトップジョッキーが大きな区切りに到達した。
森泰斗騎手(42)=千葉県騎手会=が12日、大井競馬5Rで1番人気の
ジャスティンダイヤを逃げ切りVへ導き、1998年に宇都宮競馬でデビューして以来、2万6265戦目で
地方競馬通算4000勝(他にJRA11勝)を達成した。
地方競馬の現役では8人目(歴代14人目)の記録となった。
引き上げてくるなり右手を挙げて「やったぁ。
メモリアルだぁ」と珍しく声を上げた。2Rで王手をかけた直後のVに「もまれたくなかったので強引に先手を取りに行った」とレースを振り返り、「これまで乗せて頂いたたくさんの馬と応援してもらってきたファンや関係者に感謝したい。これまで自分に厳しくやってきたつもりだけど、きょうだけはちょっと、自分を褒めてあげたい」と笑みを浮かべた。
デビュー当初は競馬場を飛び出して免許返上や所属競馬場の廃止などあって波乱の騎手人生だったが、2018年からは5年連続の南関東リーディング。「これからもいい意味で変わらず。誠実に仕事に向き合っていきたい。そしてひとつでも、的場さん(文男=大井。
地方競馬通算最多7415勝=12日現在)に近づきたい」と気持ちも新たに、多くのファンや騎手仲間の祝福に応えていた。
提供:デイリースポーツ