1986年に史上初となる牝馬3冠を成し遂げた
メジロラモーヌなど数々の活躍馬を管理した元
JRA調教師の奥平真治(おくひら・しんじ)さんが7月10日、病気療養中のところ亡くなった。86歳だった。日本調教師会が7月12日、発表した。
調教助手として1986年4月から97年2月まで奥平真治厩舎に所属して、攻め専として91年の
宝塚記念を制した
メジロライアンに携わった
萱野浩二調教師(63)=美浦=はこの日、在りし日の恩師の思い出と感謝を語った。
「すごく仕事のしやすい環境をつくって下さいましたね。(調教師になってから)初心忘るべからずと言われたことがありますけど、何事にも真面目に取り組んでいく姿勢ということですね。最初に思ったことをやっていけば、うまくいくという意味だったと思います。馬主さんに好かれていらっしゃいましたし、ダービーを一度くらい勝たせてあげたかったですね。(一番の思い出は)
メジロライアンで
宝塚記念を勝ったことかな。厩務員さんと一緒に代表して表彰式に出られて、うれしかったですね。その後は祇園で楽しいパーティーでしたね(笑い)。一番は『厩舎の和』を教えてくれました。そういうのがあったから、馬が走ったんでしょうね。幸せな調教助手時代を、いい時代を過ごさせていただきました」
スポーツ報知